よるのふくらみ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101391441

感想・レビュー・書評

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  • 本の帯に西加奈子さんの名前があったので買ってみました。「よるのふくらみ」っていうタイトルにもなんとなくひかれたし。
    率直に言うと、僕はそんなに…でした。
    「女性の性欲」もあんまりないようでよくあるし、兄弟で一人の女性を取り合うのもよくあるし、しっかり者の兄(カッコいいけどなんか硬い)とお調子者の弟(ドキドキしないけど素でいられる)というのもよくあるし。かといって「おおすごい」という文章もあまり無かったし。
    自分の息子同士が近所の女の子を取り合って、一度兄と子供作って流産までしたのに、今度弟の方と結婚、子供を作ったっていうのに素直に喜んでいる母親もどうかと思うし、当の兄弟と女の子もどうかと思うし。もちろんそれが設定として駄目とは思わないんです。でも結構えげつないので、もっとえげつなーく書いてほしかったんです。もっとその流れが納得するくらいエログロに。兄の方とセックスできないからといって、わざわざ弟を選んでしまう程に女の子は弟に狂っているようには見えませんでした。なんか成人向け漫画(エロじゃなくて)とかドラマとかでいいような気がしてしまう。
    ちなみに僕は弟みたいなタイプ、嫌いです。空気よめないし自由にやってるくせに真面目にやっている兄に勝手に劣等感抱いて、しかも結局選ばれるのは面白味のある自分っていう…。この作品に限らず、真面目タイプは結局闇落ちしてお調子者タイプがハッピーエンドなんだよな~真面目な方がよっぽど努力しているっていうのに…。

著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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