- Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101425252
作品紹介・あらすじ
「ごめん。もう、会えない」。東京オリンピック開会式の前日、婚約者で刑事の奥田勝から、電話でそう告げられた萄子は愕然とする。まもなく、奥田の先輩刑事の娘が惨殺され、奥田が失踪していたことも判明。挙式直前の萄子はどん底に突き落とされた。いったい婚約者の失踪と事件がどう関わっているのか。間違いであって欲しい…。真実を知るため、萄子はひとりで彼の行方を追った。
感想・レビュー・書評
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殺人容疑がかかり身を隠した婚約者を追う許嫁。上巻の時点でだいぶ長編だがこれ面白くなるのだろうか…
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読みだしたら止まらない。せつない。イヤミスでない。またもう一度読みたい。
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疾走した婚約者を探し、事件の謎を解いていく話。
登場人物一人一人の心理描写が見事かつ当時の時代背景があまりに丁寧に描かれていることから、一人ひとりが「生きている」ように感じた。
テンポもよく、様々な描写が丁寧でストーリーに惹き付けられ、没頭して読了してしまった。 -
レビューは下巻でまとめて。
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なぜ彼は姿を隠したのだろう?
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友人から面白いと勧められた本。
娘が沖縄の宮古島に旅行に行くと聞き、母親の萄子は封印していた自分の過去を思い出す‥‥。
警察官の婚約者、奥田勝が、結婚式を控えて準備を進めていたある日、行方不明になってしまう。それは、彼が慕ってきた警察の先輩、韮山の娘の死に関係しているらしく、萄子の元に勝から「自分のことは忘れてくれ」と一本の電話を残して、音信不通になってしまう。
乃南アサの本は初めて読みました。婚約者のお嬢様暮らしの世間を知らない萄子の心の葛藤や執念、それを目の当たりにする家族の気持ち、娘を殺された韮山の怒りや悲しみ、焦り、親に隠していた娘の本当の姿を知った衝撃や葛藤が、ぐいぐい迫ってまるで映像を見ているような心理描写に長けていて一気に読んでしまいました。
確かに大好きだとしても、萄子のように、あそこまでは追いかけられないな。納得できないままでも、そのままうやむやになってしまいそう‥‥。 -
下巻に感想あり
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「ごめん。もう、会えない」。東京オリンピック開会式の前日、婚約者で刑事の奥田勝から、電話でそう告げられた萄子は愕然とする。まもなく、奥田の先輩刑事の娘が惨殺され、奥田が失踪していたことも判明。挙式直前の萄子はどん底に突き落とされた。いったい婚約者の失踪と事件がどう関わっているのか。間違いであって欲しい…。真実を知るため、萄子はひとりで彼の行方を追った。