- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101464091
感想・レビュー・書評
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日向景一郎シリーズの第二弾である。あれから五年。旅を終えて江戸に住居を移し、景一郎はひたすら土を練り始めた。
大人のエンタメである。婦女子にはお勧めできない。いや、別に読んでも違法では無いのだが、「こんなに不道徳で、いやらしいくて、人でなしの男たちが登場する話を読ませて、許さない!」と怒られても私は関知しないという意味である。
父親の子ども森之助と叔父の鉄馬と共に暮らしている。景一郎の強さは既に鬼神の域にある。人ではない。鬼から人になろうとしていたのだろうか、土を練りながら人になるときもある。鉄馬は女に溺れ、左腕を失くし、死亡フラグは思いっきりずーと立っていたが、なぜか生き残る。森之助は不気味に育っている。
強いとは何なのか、とふと思ったりする。
景一郎は、陽炎の中に榊原を見ていた。鬼は、どこなのか。また、俺の心に戻ったのか。ふるえる。なにかが、ふるえはじめる。駆けていた。榊原も。陽炎が消え、すべてが鮮明になり、自分の息が聞こえ、蹴散らされる土が見えた。駆けている。鬼。追っているのか。追われているのか。(286p)
2014年1月24日読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
剣豪シリーズ第2弾。
斬って斬って斬りまくる! -
一巻より!二巻の主人公にひかれる。
この著者の本を読むたびに人の強さ・弱さについて考えさせられる。 -
2015/08/02読み始め
2015/08/05読了 -
日向景一郎シリーズ2。亡き祖父からの使命を果たし、一旦旅は終了。日々陶芸を究める景一郎。蛇の殺し方が流石。
1作目に比べて非常に動きが少なく物足りない。シリーズ3への布石。 -
日向景一郎シリーズ第二作。女にのめり込む剣客を尻目に益々鬼神と化していく姿は正に降魔。次はどこまで獣になるのか、楽しみなような、不安なような。
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景一郎がだんだんまともになっていくのがおもしろい。小さい森之助の成長も楽しみ
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今回は鉄馬氏にスポットがあたってます。女に溺れてしまう様子が面白くもあり…。
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弟森之助や伯父鉄馬と共に、向島の薬草園で、焼き物を焼いて暮らしている景一郎。
前作よりも落ち着き気味・・・でも強さは相変わらず。次作も楽しみ。 -
初版本