- Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101490045
感想・レビュー・書評
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死んだはずの人々が帰ってくる、熊本市内だけの不思議現象。
うーん、ラスト、謎は解明されないまま雰囲気でめでたしめでたしってのがもやった。感動系ファンタジーですわ。 -
宇宙空間に偏在するエネルギー分布、宇宙を漂う ”彼” 、その ”彼” はある種のエネルギー体のよう。
宇宙空間をさまよえる ”彼” はエネルギーの放出と取り込みを永遠の時間の中で繰り返してきた。
そして、エネルギー補給のためにたどり着いた惑星、地球。
”彼” がそこで初めて体験する刺激 ―― 生命体の持つ「意識」。
”彼” が地球の生命体 ―― ヒトの「意識」とのかかわりの中で、熊本市周辺だけで発生する黄泉がえり(蘇り、甦り)現象。そこから舞台は始まる。
熊本日日新聞日曜版に1999.4.10~2000.4.1連載、2000.10.15新潮社発行。
(内容紹介)
あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。 -
竹内結子主演の映画が大好きだったので、原作を手にしてみた。クライマックスで草彅剛が竹内結子を抱きしめようとするけど、その時竹内結子は消えてしまってとても切なくなる。ところが、あの映画はこの原作をもとにしているけどまた違う黄泉がえりだった、ということがわかった。そう思うとあの映画は完成度高かったなあ。オイラが単に竹内結子のこと好きなだけかもしれないけど。
死んだ人が蘇るストーリーって、生きてる時と違う様子になっていることが多い。この物語もそうなんだけど、生前にも増していい人になってる。しかも治癒する力まで持っている。小説の中では、”彼”と呼ばれているけど、ここは映画よりもわかりやすかったな。周平だけ玲子と翔のや前から消えることなく残ったのが謎だったな。 -
ホラーか、これ?まさかのSF要素が入ってるのにはびっくりした。なんで熊本?って辺りの説明はそれなりに理解したんだけど、いじめの子のエピソードがどうしてもあり得ないって思っちゃって本当なら3つでもいい所を☆二つ。
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【再読】
死んだ人が黄泉がえる話、と聞いて 泣ける・切ない系かな?と予想した。実際、人と人との繋がりがメインに描かれていたけど、行政の対応などの少し現実的な話や、「彼」についての少しSFな話もあって、今までにない読み心地だった。
いろんな人が黄泉がえって、群像劇のようになっていたのも面白かった。それぞれの家族に、それぞれのドラマがある。そんな当たり前のことを改めて感じることができた。地方が舞台なのも、良い味になっていたと思う。 -
以前、映画化された際に読んでいたけど、一度手離して、最近続編を購入したので新たに買い直して読了。
映画では描かれなかった何故黄泉がえったのか、そこまで描かれているので、個人的には納得するも、リアルホラーと言いつつも実際には起こり得ないファンタジーに近い作品かな。
『想いが人を繋ぐ』っていうこと。著者が言いたかったのはそういうことなのかもしれない。
個人的にはマーチンと義信くんのくだりが一番感動してボロボロ涙を流しながら読んでました。
星4つなのは他の方も仰ってる様にマーチンが最後に残した言葉の意味が、やはり私にも分からなかったこと。
あと周平さんと玲子さんの結末もね。
でも十分に面白い作品でした☺️
続いて続編を読みます -
昔読んだ本
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再読。映画でも大ヒットした原作。改めて面白いと思ったのは、熊本のある特定地域の人が限定で黄泉がえりしたということ。突然黄泉がえりした人と家族の触れ合いなど、地方色満点で楽しめますね。
黄泉がえりした人、彼の意識、想いが、大地震の発生を防止したなんて。
熊本には、そんな熱い想いがあるんだから、熊本地震からも、早く復興してくれることでしょう。 -
後にも先にも…先はまだわからないけど、涙で字がにじみ読み進められなくなったのは初めての経験。。。