猫河原家の人びと 花嫁は名探偵 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 119
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802039

作品紹介・あらすじ

バージンロードは謎だらけ! 「爪噛温泉殺人事件」は波乱の幕開きだった。かおり姉が結婚宣言するわ、お相手は事件の〈第一容疑者になりやすい男〉だわ、新郎一家も曲者ぞろいで……。はたして、両家顔合わせの席で新郎父はのたまった「そもそも私は、名探偵というのが嫌いでね」。突如始まる推理バトル。猫河原家は勝てるのか。披露宴でも難事件発生、私の謎解きが大ピンチに! 絶妙の伏線が冴える連作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 猫河原家の人びとの3冊目。今回は主人公の姉の結婚がメインです。結婚式場ならではの諸々を利用したトリックが面白い。
    個人的には2話目の犯人の不遇さが面白かった。ありそうでないアプローチです。

  • 一作目に比べるとだいぶ友紀ちゃんが探偵稼業に馴染んでいる様子と、まさかの第一容疑者体質の男性とかおり姉の結婚と、猫河原家と同等の濃い家族の出現で、あっという間に終わってしまいました。
    推理する人たちが増えているので、謎解きそのものよりも掛け合いが面白いです。

    最後の忌み言葉の数の多さに笑えました。

  • シリーズ第三弾。姉の結婚相手との出会い、両家顔合わせ、結婚式の形式の連作短編集。
    史上初だと思うけれども、結婚式のクライマックスのあのタイミングでまさか真相解明パートが始まるのが最高。
    あとは、新郎側家族の癖の強さと、ややこじつけなサムシングフォーのくだりがとても面白いです。
    事件自体はそんなに印象に残るものでもないかな、、、

  • 書店のPOPに惹かれて手に取りました。
    はじめのうち、読んでいてもなんだか話の内容や登場人物たちの関係性が頭にスッと入ってこないなーと思っていたら……シリーズものの3作目だったのですね!
    しまった、見落としていました……
    東川篤哉さんの書く話が好きなので、似たようなテイストかなと思いましたが、読んでみると違いました。
    探偵一家の個性や話のぶっ飛び具合は面白かったのですが、猫河原家の人々にあまり親しみをもてないからでしょうか。
    なんだか話もバタバタとして慌ただしい印象でした。
    1作目から通して読んでみたら、また印象が変わるのかもしれません。機会があれば、読んでみようと思います。

  • 猫河原家の人びと 花嫁は名探偵(新潮文庫)
    著作者:青柳碧人
    発行者:新潮社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    突如始まる推理のバトル絶妙な伏線が芽生える。

  • 「湯けむりが謎を呼ぶ!爪噛温泉殺人事件」
    一度は否定された推理が。
    事件に関わり普通ではない事が起きたのを一番知っているはずなのに、何故直ぐに否定しなかったのだろ。
    連行される前に語りたいことはあっただろうが、色々とタイミングが悪く少し気の毒だったな。

    「恐るべき顔合わせ!マルセイユ沖・孤島美術館盗難事件!」
    謎が解けねば婚約破棄で。
    本当に探偵が嫌いなのかもしれないが、全てを解明されては仕事に支障が出るものを選んだのは何故だろ。
    独特な感性を持っているのはいいが、自分好みな事ばかりで物語を作っては答えにならないだろ。

    「まさかのアンハッピーウェディング!牛の花嫁殺人事件!」
    一筋縄ではいかない式は。
    事件が解決しなかったからこそ、容疑がかけられる可能性が高いと考えて色々と準備をしてきたのだろう。
    怪盗が紛れ込むと分かっていたならば、席を立った者や出入りした者は厳重に検査するべきでは。

  • シリーズ3冊目。家族全員が名探偵を自認する猫河原家。各人が得意分野を元に個性的な推理を繰り広げます。
    今回のお話では、今後頻繁に絡んできそうな人物が登場します。あ、人物というより家族といった方がいいかもですね。

  •  探偵一家に逆らって、絶対に探偵になる事を拒んでいた友紀だったけど、しっかり探偵の卵になってましたね。
     そして、まさかの姉かおりの結婚!お相手も中々の個性派で、お似合いでした。

     湯けむり温泉宿の殺人事件、まさかそんな理由で犯人のメインイベントが台無しになるとは!私的にお気に入りのシーンでした。

  • とにかく慌ただしい推理合戦で頭に入ってこない(笑)。結婚式での忌み言葉の羅列がツボだった。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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