龍ノ国幻想1 神欺く皇子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802183

作品紹介・あらすじ

神の眷属である龍が支配する龍ノ原では、女たちは龍の声を聞く。その能力をもたず生まれた者は闇に葬られる理。異端の一人である日織はその身を偽り男として生き、皇尊崩御にあたり次期皇位を目指す。命の尊厳を守る国に変えるために──皇位を狙う男たちの野望渦巻く闘いに日織は勝ち得るのか。そして日織の二人の妻たちを待ち受ける運命とは。壮大なる男女逆転宮廷物語、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • ☆4.2

  • 初読みの作家さん。本屋で表紙に惹かれて。何処かで読んだようなエピソードが織り混ざった雰囲気のお話ではあったが、龍が出てくるだけで、面白さ3割り増しだからな〜。今のところ6巻まで続くようなので、期待を込めて星4かな。この物語の世界では、女性だけが龍の声を聞ける。この法則に当てはめれば、声が聞けない女性と、聞ける男性は人にあらず…になる訳だよね。普通って何?誰が決めるの?今の世も龍の世も、変わらんね。

  • 2024/02/24

    シュガーアップル・フェアリーテイルが好きやから読んでみた。前作とは打って変わって和風ファンタジー。龍がめっちゃでてくる。妹子と背子が出てきたのにはびっくりした。古典やん。一巻でやっと皇尊になるための試練を乗り越えたぐらいなのは長い気がした。主人公も秘密を持ってるし、初めての奥さんも秘密持ってるし、新しい奥さんも秘密持ってるし、濃すぎる夫婦やね。

  • 龍の声を聞くことができない女性は14の歳に追放される。そういう子をこの国では遊子(ゆうし)と呼ぶ。遊子である主人公、日織は生きるため、遊子にまつわる令を変えるため男として生き、皇位を狙う。皇位は代々男のみ。女であること、それも遊子であることは、絶対にバレてはいけない。日織の願いは叶うのか。

    「男女みたいな主人公がかっこいいなぁ」くらいの感覚で手に取った一冊。大当たり。
    ファンタジーとミステリーとアドベンチャー(?)のバランスが大変良く、ハラハラドキドキ、
    そして最後のページの文書がカッコ良すぎる。
    世界観にあわせ漢字の読みが古語っぽくなっているが、各章ごとにルビが振り直されるので後半はすんなり入ってくる。1巻を読んだら2巻に行かずにはいられない。楽しみ!

  • 主人公、日織はこの世界では当たり前にある龍の声を聞くという能力を持たずに生まれてきた

    異端者は遊子として差別され、人権のない扱いをされる

    そんな理を変えるために
    日織は自身を偽り、皇尊になるために奮闘する

    描写がやたら美しく
    こんなに綺麗な和風の表現に出会ったことがないので、勉強にもなります。

    日織は皇尊になるため頑張りますが

    持つべきものを持たずして生まれ
    主人公向きな人物というより、普通の人としての成長を書いていて

    巻を読み進めると
    見違えるように王の資質をもつ人物になっていきます。

  • あードキドキした〜。早く続きが読みたい。日織皇子の闘い。

  • 軽く読めたけど、世界観が作り込まれていて、とても良い読み物でした。

  • 性的搾取と被害者の救済、搾取の仕組みを廃絶するための苦難な話になりそう。
    ライトノベル寄りのレーベルで、扱う話が性的搾取は読む前に勝手にイメージしていた話とは違うけど、読めそう。
    胸糞なエピソードも多くしんどさもあるけれど、シリーズがどう着地するか気になるので続きも読みたい。

  • フォロワーさんから面白いと伺ったので積読から取り出してきて読んだ。
    私は龍が好きだ。男装も好きだ、そして女装も好きだ。好きなものづくしのファンタジーすごく好みで面白かったです!!!

  • 後半から目が離せなくなった。

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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