谷間の百合 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (580ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102005019

感想・レビュー・書評

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  • 高校三年生の夏の読書感想文で読ませられました。
    私にはまったく理解不可能な世界でした。
    主人公たちは恋に恋している模様。
    結局あんたら何したいわけ?とツッコミながら読んでおりました。
    500ページも読ませた揚句、あの結末はないよな、と思いました。
    痛快と言えば痛快なのですが、そこまでのくだりが長い……。
    比喩表現の勉強になるのかな……?と、苦痛を伴う抒情的文章(笑)
    読むの、疲れました。
    むしろ消化不良の感。
    「こんな図書推薦しやがってふざけんな」という思いを胸に秘めつつ、6000字の小論文を書きました。
    屁理屈でもこねないと、この物語は楽しめない。
    この作品自体では楽しめない。
    でも妙に惹かれる作品でもある。

  • 図書館で借りてきた(2011/6/13)。まだ読んでる途中です。

    しかし、素晴らしく書いてある箇所があったので引用。
    「丸い身体つきは力の証拠です。しかしそうした女性は、勝気で、我が強く、情があるというよりもむしろ官能的です。それに反して、平たい身体つきの持主は、献身的で、こまやかな心づかいにあふれ、ともすれば優秀にとらわれがちです。前者よりも後者の方がより女であると言えましょう。平たい身体つきは、しなやかで柔軟さに満ち、丸い身体つきは柔軟さに欠け、嫉妬深いのです。(Pp.49-50)」

  • 精緻な描写、情緒豊かな文体、質の高い恋愛小説。バルザック最高傑作のひとつ。

  • ゴリオ爺さんのような滑稽な人間描写が主かと思ったバルザック作品だったが、本作は実に情緒的な恋愛の姿が描かれている。文描写の圧倒的な実力も流石だなという印象。
    古典的でベタな物語でもこれだけの質感に導きく実力は物凄い。本作が傑作と云われる所以とバルザックの本質的な実力がよくわかる。

  • フランス文学にはまるきっかけ。
    後半の流れは圧倒的!

  • 背表紙に書いてある文のために官能小説〜?言われまくりましたがなわけねっつの女に惚れすぎた男の手紙形式だけど口ッスもしてなかったよでその苦悩とか二人の心の動きとかあげく女を狂い殺しまでしたのに今好きな女から帰ってきた手紙はそんなこと言われて引くとか教えてあげる女も少ないよ良い友達でいましょうみたいなお返事でええーなりました

  • 充たされない結婚生活を送るモルソフ伯爵夫人の心に忍びこむ純真な青年フェリックスの存在。

  • 充たされない結婚生活を送るモルソフ伯爵夫人の心に忍びこむ純真な青年フェリックスの存在。彼女は凄じい内心の葛藤に悩むが……。

  • 愛や恋や色を語る前に読みたい。

  • 最後の50ページほどのためにその前の退屈な400ページがある本。

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著者プロフィール

オノレ・ド・バルザック
1799-1850年。フランスの小説家。『幻滅』、『ゴリオ爺さん』、『谷間の百合』ほか91篇から成る「人間喜劇」を執筆。ジャーナリストとしても活動した。

「2014年 『ジャーナリストの生理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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