ゴリオ爺さん (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102005057

感想・レビュー・書評

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  • パリの下宿にやってきた田舎青年が社交界でもまれる変則めぞん一刻です。

    まぁ、しかしあれよりだいぶ下世話か。
    泣き落としにつぐ泣き落としがあらわれるけれども
    みんなだいたい自分勝手すぎる。

    自分のこづかいが少ないからと言って
    カジノで儲けてきてと頼む女なぞこちらから願い下げであるが、
    なんとその女は比較的ましな部類の人間である。

    あと「不死者」とかいう中二病的ネーミングの男は
    なんかするのかと思ったら思わせぶりに焚きつけるだけで
    中盤で退場して一切出てこない。不死者なら戻ってこいよ。
    まぁ、たしかに死んではいないけど。

    そんなわけでほとんど納得できることはないのですが、
    爺さんの異常な愛情だけに賭けられた物語なので
    そこで読むことはできます。

    また、どうやら退場した不死者だけでなく
    ほかの脇役も最近のスピンオフ漫画よろしく
    バルザックのほかの著作で顔を出すらしい。
    そういった仕組みを考えて実行した点でバルザックの功績はあるだろう。

    いや、しかし芝居が臭いのはともかくとして
    倫理観がずれすぎていてついていけませんでした。
    歴史資料としても違い自体は面白いよね、以上。

  • ゴリオ爺さんを可哀想、と哀れめばいいのかわからない。

    課題で読んだ本ですが、なかなか入り込めず苦労しました。きれいだけじゃないフランスの生活が見える気がします。

著者プロフィール

オノレ・ド・バルザック
1799-1850年。フランスの小説家。『幻滅』、『ゴリオ爺さん』、『谷間の百合』ほか91篇から成る「人間喜劇」を執筆。ジャーナリストとしても活動した。

「2014年 『ジャーナリストの生理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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