ボヴァリー夫人 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (660ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102085028

感想・レビュー・書評

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  • 田舎の退屈さに倦む恋多きエンマの破滅への道。つけ入るロドルフ、レオンはやがては退いてしまう。狡猾なルルーに莫大な借金を負わされ服毒する。献身的な夫シャルルが哀れ。推敲を重ねた文体からの翻訳が馴染まないのか読み終えるのに随分かかったが満足。2023.3.21

  • 金の切れ目は縁の切れ目ということが大変よく分かる恐ろしい小説。しかしまあ、バルザックにしろスタンダールにしろディケンズにしろ、昔のヨーロッパの小説というのはどうしてこんなに面白いのだろう。そして、この面白さはどこに消えてしまったのだろう。

  • 大学で後輩が『ボヴァリー夫人』の劇をやるというので、内容を確認するために読んでみた。

  • 『戦艦ポチョムキン』を新作として見るようなものか。翻訳に違和感を覚えながら読み終えたが、解説にその理由が書いてあった

  • 2021.09.10

  • 最初から最後までエマには共感できず。シャルルとベルトーがただただ可哀想。結局ロドルフもレオンもエマとのことは遊びだったようなもので。何というか不倫は昔も今も惨めでだれも幸せにならないものなんだなぁと思った。情景描写はすばらしかったです。

  • 途中棄権。ストーリーの流れよりもその場その場の情景描写が緻密すぎて、読んでいて少し疲れました。さっと脳に入ってこない。翻訳だから仕方ない部分もあるし、もちろんこれがこの作品の凄さの一つなんだろうけど。話がずっと足踏みしてなかなか進まない印象。あまり物語に入り込めませんでした。

  • 冷静で緻密な描写に終始圧巻される。
    ストーリー自体は現代ではありふれた転落劇だが、これでもかと積み重ねられた情景描写が雄弁で士気迫ってくるものがある。
    農業共進会でのロドルフとの逢引シーンが素晴らしい。
    役者あとがきまでボリューム満点で満足度が高かった。
    シャルルは何も悪いことはしていないし一貫してかわいそうではあるけど、エンマの嫌悪する気持ちもわかってしまう。

  • 風とともに去りぬからの流れで読んでみましたが、あまり共感できる部分もなくちょっと退屈でした。

  • 解説でフローベールが取り入れた新しい文体ということを意識して訳されたということを理解しましたが、やはり読んでる時は読みにくいなあ…とずっと思ってました。革新的な文体故に評価されているのだとしたら、翻訳するとその彩度は失われてしまうわけで、素晴らしさを掴みきれない。難しい。
    ボヴァリー夫人は浮気気質だし…夫の金を間男の為にも嘘をついて使い込むあたりもアホ女としかいいようがない。好きにはなれませんでした。

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著者プロフィール

1821年生まれ。19世紀フランスを代表する小説家。主な作品に、本書のほか『ボヴァリー夫人』『聖アントワーヌの誘惑』『サラムボー』『三つの物語』『紋切型辞典』『ブヴァールとペキュシェ』など。

「2010年 『ボヴァリー夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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