- Amazon.co.jp ・本 (587ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102156131
感想・レビュー・書評
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自閉症の筆者による内面告白手記第三弾。
二巻の最後に出会ったイアンとの生活と、自立した筆者自身をとりまく環境が主に描かれている。やや表現が大げさなように感じられた。
訳者後書きにもあるが、これまでの作品と違い、自閉症者が感じる世界を、より具体的に書き出している。それを読んでいくうちに、自閉症は認知のシステムが大多数の人間のものと違っているのだとわかった。だが、心があるのに意味がつかめない世界がどんなものか、わたしにはとても想像がつかない。
特別支援に携わるひとはどのようにしているのだろうか。本文にもあるが、慣れ親しんだ車いすを無理やり奪い取れば、歩く力を持っていても恐怖で床に座り込んでしまう。どうか、支援者が恐怖の対象にならんことを。
また、後書きに、訳者の手元に次巻の原稿がすでに届いているということなので次回作も楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
?、?、?と読み進めドナが葛藤とともに正直に成長している姿が、心にしみた。
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待望の3巻。「世の中」「わたしの世界」を越えた「現実」。
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俺の愛読書。
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ドナ・ウィリアムズの『自閉症だった私へ』なかではこの3がお薦め。身体構成の問題を考えるためにはもっとも参考になる本。