- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102160510
感想・レビュー・書評
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インテリっぽい男の人の、食を絡めたエッセイ風で話は進むが、出てくる人がどんどん死んでる怖い話。根本は芸術家で大成してるけどガサツな兄ちゃんへの嫉妬心なのか?ネウロの作者に漫画化してもらうとハマりそう。
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【G1000/14冊目】読みづらい嫌味な蘊蓄に溢れた文を読んでると思ってたらいつの間にか人が死んでた。何を言っているのかわからないし、なんでこんな展開になったのかわからないが、もう一度読み返す気力もない。多分一生わからないまま終わる。ただ、これが死ぬまでに読むべき本なのかどうかは議論が分かれるところ。
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読む人によって好き嫌いが分かれそう。私は好きです。電車で、家で、何度笑わせられたか。もう食べられないと言ってるにも関わらず、無尽蔵に高級フランス料理が皿の上へ乗せられていく感覚でした。もったいない……オチが途中で分かっちゃったのがひとつ残念かな。
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鼻持ちならない語り手。ライトな『神聖喜劇』かも。
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饒舌という言葉すら生ぬるいほどしゃべりまくる主人公がしゃべりまくる本。
物語は大河の流れのごとく、悠然かつ底が見えぬまま語られていくが、ところどころで異質なものが浮かんでいる。その異質なもの(主に死体)が本来物語の筋になるべきなんだろうが、あえて主人公が独白に徹することで異常な世界を作り出している。
主人公タークィンの博覧強記ぶりは一読の価値あり。 -
とにかく饒舌な本というのが第一印象。
壮大なお喋りの煙幕が張られている中、物語が進んで行きます。
最初いちいちそのお喋りに付き合ってたら疲れてきたので、聞き流すようにしました。
すると所々、妙な違和感を感じる箇所が。
その違和感を繋げていくと頭の中に物語が広がる。そんな本です。 -
再再読ぐらい
一文が長く意図がつかみにくいので読むのに集中力が必要ですが
一生懸命読む価値のあるラストだと思います -
広義のミステリー小説だとは思われるが、グルメで博識でスノッブで高慢で粘着質な文。
本書に最も大きな影響を与えているのは、ブリア・サヴァランと前書きしているが、『美味礼賛』の筆致がシンプルに思えるほど、胸焼けのする文体だ。衝撃的と云っていいほどの、灰汁のある文で、正直言って好みは分かれるだろうな。
料理や食材やそれ以外の諸々な薀蓄の狭間に、小説本来のプロットが紛れ込んでいて、油断すると読みこぼしてしまう(読みこぼした箇所あったと思う)が、人殺しはあっても大した謎解きはない。
「最後の晩餐の作り方」は原題とは無関係の邦題だか、最後の晩餐は意外に簡単に作れるのがわかった(笑) -
一つの事を語り出したと思ったら、次から次へと関係ない話に派生してそのまま1章が終わり、次の章の最後でいきなり結果だけ出てきたり。本文がどれかというところを探せないと全く読むことが出来ない本。読了まで集中するのは困難な気がしますけど、どのあたりに面白さがあるのか分からなかった私は読解力がないんでしょうか。
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三回読み返して、ようやく粗筋がつかめた。
何度読み返しても、その度に新しい場面に出会う気がする。
フランスかぶれ、ストーカーまがいのダンディな天才を気取るおじさんが、
ひたすら料理の薀蓄を足れる。
その合間合間に過去の陰鬱な描写や、齟齬のある現実の説明が入る。
気に食わないと思いつつ
いつのまにか頭の芯がとろけきって、アイスクリームのようになってしまいます。