誰かが見ている (新潮文庫 ク 4-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102166017

感想・レビュー・書評

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  • サイコ・スリラーの元祖と言ってもいい。早い場面転換で一気に読ませる。

    後半部、特に犯人が割れてからの展開は性急すぎるきらいもある。映画化もされているという事ですが、いかにもアメリカ映画らしい話だと思います。見てはいないが・・・

  • メアリ・H・クラークの最初の数作品はスピードと面白さが半端ではなかった。『子供はどこにいる』『誰かが見ている』『ゆりかごが落ちる』の3作品は忘れられないほどの印象があったはずなのだが、ふと『誰かが見ている』を何十年ぶりに再読したら、ストーリー展開はすっかり忘れていたのであった。

    ということで、二度目の夢中、あっという間に読んでしまった。異常者の犯罪に巻き込まれて、絶望のどん底に落とされ、普通の暮らしが遮断されて、苦しみと憂愁。書かれた時代が1970年代と古いので、もちろんインターネットも携帯電話もないし、電話がダイアル式の通信手段なのにスピード感があるのは、アメリカはニューヨーク市とその郊外が中心の舞台で、クラークという作家の筆力がいいのだろう。

    とにかく儲けものの再読だった!!
    今の時代、もっとスピード感あふれる面白いものがあるだろうけど、文学名作というのでもないが、読みでのある本はほかにもあるだろう。この文庫今は絶版のようで、古本でしか手に入らないらしいけど、読み継がれていようだ。​

  •  無実の殺人事件で死刑が執行されようとしている青年。期限までに真犯人につながる新たな手がかりを見つけて救い出すことができるか。一方で、被害者の夫にふりかかる息子と恋人の誘拐事件。奇しくも身代金を奪われて人質救出までに与えられた期限は同じ死刑執行時間。という二重の時間切迫サスペンス。余裕綽々の犯人側の描写と振り回され焦燥する捜査側の描写があざやかに対比され、そこに味のある脇役が効果的に配される。なかなかうまい。ひと昔前のアメリカ的エンターテインメントという感じ。

  • メアリ・H・クラーク。これしか読んでない。かすかに記憶にあるんだけど、面白かったと思います。

  • おもしろかった!!!家政婦の指輪とか、様々なところに伏線があってスリル満点でした。章毎に様々な登場人物の視点が書かれていて、最初切り替えが難しかったけれど、読み応えばっちりです。サイコパスの書き方なんかぞっとするほどです。

  • 古い本だけど超はまってます
    M・クラーク

  • 連続殺人犯に誘拐された女性と彼女の婚約者の子供。
    二人は助かるのか?と言うのが一貫した流れ。
    スピード感ある文体はスリルを煽る。
    しかし展開は都合よすぎな気も。
    スピードを重視しているため、細かい心理や犯人の異常性に関する描写が犠牲になっているのかな。
    表面の流れだけを追っているようで、心底怖いとは思えなかった。一気には読めるのだけどね。

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