魔が解き放たれる夜に (新潮文庫 ク 4-21)

  • 新潮社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102166208

作品紹介・あらすじ

クラスの人気者アンドリアが無惨な死を遂げて以来、7歳だったエリーは、姉との秘密を誰にも明かさなかったことを悔やみ続けてきた。犯罪調査記者となった今も-。憎むべき男は姉の命だけでなく、父も母も彼女から奪った。二人は痛手から立ち直れなかったのだ。魔物は近く仮釈放される。エリーは独自に再調査を進め、葬られた真実をネット公開し始める…。

感想・レビュー・書評

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  • 魔が解き放たれる時にというタイトルの意味が最後に分かりました。最初から犯人が分かっていて、その犯人が刑期を終えてでてくる日から始まるという設定がよかったです。罪は償ってるということで主人公に味方が少ない、、、。その中でも信念を貫く姿が良かったです。

  • ただただ長くて途中でダレてしまう

  • 個人的な理由で、どうにもテディの存在に引っかかりを感じてしまうのはおいといて。幼い頃殺された姉への贖罪、そして過去への償いと反撃。ヒロインの軸がブレないので安定して読める。あと、犯人の悪もブレないので安心。

  •  クラークです。も、どんな状況、どんな設定だろうが、水準以上のものはもってくる、こうなると職人ですなぁ。
     今回のクラークは始めての一人称だそうで。そーいわれてみればそうだなと思うんだけど、あまりにも違和感ないので…っていうのはどうなんだろうねぇww
     姉を惨殺した犯人が保釈になった。犯人は未だに犯行を認めておらず、妹はその証拠を探し始める。って話なんだけど、ここまで「犯人」と断言されて、ネットで実名で糾弾されるっつーのには、賛成しかねるんだが、クラークのヒロインなのでぎりぎりのラインで好感度を保っている。でもって、やっぱり脇が上手い。弟や、父を、微妙なさじ加減で使ってる。
     読み終わって冷静に分析していくと、???な部分もないわけじゃないが、ま、そんな小さいことは気にしちゃいけないさww

  • 08/9/14 ★★★
    うーむ

  • どうもミステリーというのは、一過性のエンターテイメント的要素が強いようで、一度読んだらそれまでという読者は少なくないようだ。
    「ご自由にお持ち帰りください」ボックスの中にも、ミステリーの類はごっそりと入っていたし、これまで友人や知人から「もう読み終えたから」と回ってくる本の中にもミステリーが占める割合は多かった。
    かくいう私も人に回す本は圧倒的にミステリーが多い。
    それに比べて文学作品やノンフィクションは、手元に置いておきたいと思う。
    何かの時にもう一度、ページを繰ったり、気になる表現を読み直したり…
    そういうわけでこれもSLOな日々のavocadoさんから回ってきた作品。
    彼女もこれは友人から回ってきたんだそうだ。
    基本的にミステリーは積極的に購入して読むほうではないので、いたってミステリー作家には疎いが、このクラークはアメリカでは人気のミステリー作家だという。
    そういえば図書館にも何冊かあったように記憶している。
    ベストセラー作家といわれるだけあって、本格的なミステリー展開は一気読みの醍醐味を与えてくれる。
    非常に視覚的で、映像化がされていると容易に想像できる。
    実際に映画化されているかどうかは定かではないが…
    アメリカのティーンの生活ぶりが根底にあり、そこから事件が起こるのだが、実際に高校生の日常を目にしていると、こういうことが起こっても不思議はないような気がしてくる。
    高校生が普通に車を乗り回し、パーティに出かけ、デートをする。
    もちろん、その多くは実に健全だが、一歩間違えばいくらでも悪魔の手が伸びてくる。
    そしてその手を差し伸べているのは、ほかでもない幼いときからの家庭環境だったりする。
    そういう意味ではある種の社会派ミステリーとも言えるような気がした。

  • 実はM.W.ウォーカー著と思い借りたんですが、違った!!
    でも、物語は読み出すと止まらなくって・・・面白かったです。
    姉の死によって別れる事になった父親と再会し、絆を取り戻し、自分の人生も取り戻す。
    そんなお話でした

  • 本当に、怖い。恐ろしいの一言に尽きる。読んだ後1日中背後が気になって仕方が無かった。

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