- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102193396
作品紹介・あらすじ
なにもかもが奇妙に歪んだ地、この世ならぬ異境で"黒衣の男"を追い続ける孤高の男がいた。最後の"ガンスリンガー"、拳銃使いのローランド。彼はひとりの少年と出会い、ともに旅を続けるが-。"黒衣の男"とは何者なのか?ローランドの過去とは?そして、"暗黒の塔"とは…?幾多の謎を秘めた壮大な探求の旅、ダーク・ファンタジーの金字塔が、いま開幕する。
感想・レビュー・書評
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1~7部(完結)まで読了。
ゆるやかに崩壊していく世界を支える塔を目指す物語。
孤独に冷徹な旅をする銃使いの出会いの変化。
様々な世界と交錯し結びつく滅びかけた≪中間世界≫を進む。
世界を救う為に、≪暗黒の塔≫を目指して。
随分前に読んだのですが強烈でした。
S・キングのライフワークという銘に相応の読み応えあり。
ラストの賛否より、何故あの終わりなのかを考えました。
世界の関係性、一連のラストシーンの意味、薔薇・・・。
それらに対して自分なりの答えに行き着きました。
旅を本当に終えた時、全ての作品は完結する。
解釈が間違っているかはわかりませんが。
それ以来他の作品も全く違う見え方で楽しめるようになりました。
1つの作品として見るか、≪中間世界≫として見るか。
重度のキングフリークなら一読の価値があると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画化するということと、スティーブン・キングのライフワークと言われるシリーズなので手に取ったけど、この1冊目がなかなか面白くならないので挫折しそうになった。
だってこの後に15冊もある。そうなると、本当に面白くなるの⁈と何度も疑いたくなるもの。
1冊目としてはなかなか引き込まれない面白くない内容。伏線だけだからかな?最後の方でやっと面白くなるのかなぁという感じ。
でも、まだ不安。面白くなるんだろうね?
第2部読み始めたら、面白くなってきた。我慢して第一部読んで良かったよ; -
物語の時代背景が遥かな未来であることは判明した。一冊目ではダークファンタジーの金字塔というほどの印象はない。
2冊目を読み始めると、そんな単純な話しではないことに気づく。俄然面白くなってきた。(笑 -
「ダーク・タワー」第一作目。
はじめは設定に違和感がありました。
ファンタジーなのに何故ウェスタン?砂漠?何もないじゃない!と。
キング自身が物語のはじめに述べているようにきっと「こうでなければならなかった」のかなと思いながら読んでいくと展開の不条理さも納得でき、面白くなってくるのではないでしょうか。
旅の途中、様々な物語が顔を出し、一見SF・ウェスタン風ですがそれだけではなくとても色々なことについて書かれてもいる作品だというのが分かってきます。
ガンスリンガーの潔く古風な精神、独特な美学がきっと、読者の心象世界に懐かく厳しい、そして孤独である非日常の世界の扉を出現させてくれるであろうと思います。 -
まだ謎だらけのプロローグ。世界観の薄暗さがクセになりそうです…。
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他のレビューほど、悪くはなかったなぁ。期待しないで読んだからなのか?確かに残虐な描写が多くて、読むのやめようかと何度も思ったが、読んで良かった。軽い感じもしなくて、読み応えあったし、続きを読みたくなった。確かにそれと言って、特別なことが起きたかと言えば、それほどでもないが、確実に心を揺さぶられた。
続きが楽しみだ(笑)
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なにもかもが奇妙に歪んだ地、この世ならぬ異境で〈黒衣の男〉を追い続ける孤高の男がいた。最後の〈ガンスリンガー〉、拳銃使いのローランド。彼はひとりの少年と出会い、ともに旅を続けるが――。〈黒衣の男〉とは何者なのか? ローランドの過去とは? そして、〈暗黒の塔〉とは……? 幾多の謎を秘めた壮大な探求の旅、ダーク・ファンタジーの金字塔が、いま開幕する! [全7部]
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目的達成の為武力を行使する古来からのヒーローは、世界的に人気で、西欧諸国だと騎士、日本だとサムライやニンジャが定番。
今作は、米国のヒーロー・ガンマンを、ダーク・ファンタジーに出張させた、スティーヴン・キングのライフワーク。
主人公は貴族階級出身だが、心身共に強靭であっても、色々俗な部分がアメリカっぽい。 -
おもしろくなりそうな予感