世界をだました男 Catch Me If You Can (新潮文庫)
- 新潮社 (2001年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102227213
作品紹介・あらすじ
20世紀最大の詐欺師-それはわたしだ。あるときはパンナムの副操縦士。あるときは病院のレジデント。あるときは法律家。またあるときは大学講師。偽造小切手だけで、21歳までに稼いだ金額はしめて250万ドル。全米50州はおろか、26ヵ国の警察から追われたが、美食もすてきな車も魅力的な女も豪奢な住まいも思いのままだった…。稀代の犯罪者が明かす、驚くべき至芸の全貌。
感想・レビュー・書評
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大好きな映画の原作。
詐欺師の自伝。
映画の方がコンパクトに感じられるくらい波乱で大胆な青春時代だなー。
事実は小説よりも奇なり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第13ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2021.09.18 -
実話を基にしているからしょうがないかもしれないけど、中盤から後半にかけての盛り上がりに欠けているのが残念。
この作品に関しては、映画の方がエンターテイメントに徹していて面白いと思う。 -
実在の詐欺師が、自らの半生と華麗なる?詐欺テクニックを綴った本。
呆れるほど大胆、見とれるほど鮮やかな手口の遍歴には、犯罪ということを忘れて読み入ってしまう。
逮捕された後の、フランスでの服役生活が極めて過酷で陰惨で、「オレは絶対、詐欺は働くまい・・・」と思った。 -
ビブリオバトル in 阪大 第二部
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現代のように情報を共有し管理される前の時代とはいえ騙しっぷりは大したもん。
周りにいる人達も人のいいこと。のんびりとした古き良き時代感が滲み出ている。
頭もよければ度胸もある、いわゆる天才なんだろうな。
英語特有の言い回しの翻訳が気になるが内容がすべて興味深いので一気読み。 -
老け顔の若い詐欺師がパイロットや医者、大学講師になりすまして、世界各国でぼろ儲けする話(実話)。
ひと昔前にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化されていますが、映画の方は見てない。
だいぶ前に買って積読してたんですが、すごく面白かったです。
主人公のフランク・アバネイル(作者本人)は、詐欺のために勉強したり、警察に捕まってもめげずに詐欺を繰り返したりする努力家。
といってもくそまじめなわけじゃなく、女好きなナンパ男で、大人と司法をなめくさっている。
動機も内容も不純ですが、やりたい人生を満喫している感じが凄かったです。
犯罪者の手記にしてはやたらとコミカルで、気楽に読めました。
詐欺づくめだった青年時代の後、彼は詐欺で学んだことを生かしたまともな仕事で、現在も成功しているらしい。
現在68歳らしいですが、FBIからも信頼されているという話……すごい人、とてつもない人生です。 -
映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』をこの間観たので、本人が書いた自伝を読む。
映画と比べると、詐欺の裏側がよく書かれていて(当たり前だけど)フランスの獄中の悲惨な話も読める。
映画ではそのへんはさらっとしていて、父親との関係を前面に押し出していて、同情的になる。
設定が多々異なっていた。
どちらも共通するのは、16歳から詐欺を働き始め、それは偽りのために孤独であったこと。そして、若くから大人の世界を歩いたため、21歳ですでに半生生きたような疲れ模様。
比べるものじゃないかもしれないけど、映画の方が好き。 -
確かに憎めないアバネイルくん。
「医者はやべえな」って気付くの遅!と思うが、そこは若さ故か。 -
興味のあるテーマやなぁ〜!