エビータ (新潮文庫 ハ 33-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102499016

作品紹介・あらすじ

1919年5月7日、エビータはアルゼンチンの片田舎に私生児として生れた。貧困からはいあがり、女優となった彼女は、'44年、クーデターの末大統領となるペロン大佐と結婚。独裁政権を支えるファーストレディは癌のため33歳の若さで急逝した。大衆を魅了し、美貌と野心で夢を実現したエビータ。そのスキャンダラスな生涯を豊富な実証をもとに余すところなく明かすノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 「アルゼンチンの聖母」とも言われ、一方ではスキャンダルに満ちた大統領夫人エビータの、波乱に満ちた生涯。
    ていうかミュージカルが見たいです。やって四季さん。

  • 貧しい生まれの彼女は、最終的には、大統領夫人又は、副大統領になった。
    貧しい労働階級、女性等を救う政策を自ら進んで行った偉人の話。
    精力的に活動していたが、33歳という若さで亡くなってしまう。
    現在でも絶大な人気を誇る。
    野望のためでなく、貧しい人や女性を救うために頑張っている姿は更に美しかったであろう。

  • エビータのこと、何にも知らなかったのにお墓観光には行きました。
    ごめんなさい。
    はやくこの本読んどけばよかったな。
    エビータの出生から死後まで、その波乱万丈かつ情熱的な人生を一通り知ることができました。

    田舎での私生児時代、ブエノスアイレスでの売れない女優時代・・・ペロンとの結婚、聖女扱いされるまで登りつめ、ガンで33歳で永眠・・・
    「エビータなんて恐ろしい女なんだ」というのが一番の感想。
    恨みを抱いた相手を決して許さない執念深さ。
    自分に対する敬意の欠如を敏感に察知するこわさ。
    ぜったいに敵にはできない女だ。
    でもこの時代のアルゼンチンって、ほんとうに言いたいことも言えない国だったのね。
    言いたいことを言ったあとの代償はすさまじい。


    エビータの死後に、ペロンが13歳の少女と淫行したという記述にもびっくり。
    おじいちゃんなのに、ペロン。13歳って。まあ、いいけど。


    ―似たような話にチリの犬とアルゼンチンの犬の話がある。チリの犬はろくに食べ物も口にできず、栄養不良に悩まされていたので、食料の豊富なアルゼンチンに行こうと決心した。アンデス山中の峠にある両国の国境にさしかかった時、彼は反対方向からチリに向かってくる、まるまると太った、いかにも健康そうなアルゼンチンの犬に出会った。チリの犬は驚いて、アルゼンチンにはたっぷり食べ物があるのになぜチリに行きたいのか、と訊ねた。「簡単なことさ」とアルゼンチンの犬はいった、「吠えたいんだよ。」

    ―・・・・しかし同時に、ユーモアの欠如はアルゼンチン人全体の国民性でもあり、その原因はおそらく、彼らが痛々しいほど<威厳>に固執することにある。

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