- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103045359
感想・レビュー・書評
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現代を生きる男女のお話がいくつか。
色濃く記憶されるような出来事に直面し
それを生き抜いていく
女性たちの姿が描かれる。
夢中になって読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金原ひとみらしい、不健康感、不潔感満載の小説。
これはこれで金原ひとみというジャンルを確立してて、面白いのかもだけど、なんかいつも読み終わって、なんでこれ読もうと思ったんだろうって思っちゃう。 -
どの女性も、なんだかなぁ、、
な人なんどけど
何故か共感できてしまう自分が悲しい、、、 -
短編集
周りにいそうでいなそうな人たちの話。
一見普通そうな人たちが壊れていく。
知ってはいけない、人の表には出ない部分を知ってしまった気分でした。 -
依存と執着と本能と欲求
登場人物のどれにもなり得る可能性に
気付いて、怖い
なんとなくのイメージだけど
描かれる世界が違いすぎる気がして
敬遠していた作家さんでしたが
この作品はとても身近に感じました
2021.10 -
短編集5編
現実の社会に居場所のない人々が何かに依存しながら生きつつそれに飲み込まれていく。年下の男と付き合ってプチ整形を繰り返す恐怖を描いた「デバッガー」の心理描写が凄くて怖いようだった。 -
都築響一さんの着倒れ方丈記HAPPY VICTIMSを思い出しました。主人公はアルコール飲料や美容整形、激辛プルダックソースの優良客であるにもかかわらず提供元からはありがたく思われていないような。ストロングゼロは天海祐希のような編集長が理想の消費者であり、編集部の仕事中もアルコール飲料が手放せない主人公は、提供元の想定外だと思います。ストロングゼロや美容整形や激辛プルダックソースでHAPPYやVICTIMSの表裏を次々と見ていくことになり、少しばかり疲労感が伴いました。
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「ストロングゼロ」「デバッガー」「コンスキエンティア」「アンソーシャルディスタンス」「テクノブレイク」五つの短編に出てくる5人の女性が抱える「問題」はそれぞれが特殊で、極端で、不運だけれど、自分とは違う。そんな風に突き放して考えられれば、楽かもしれないけれど…そうもいかず。著者は現実の社会にうっすら蔓延る不安や不満を具体的に切り取って拡大して読ませるのがうまい。だから尚更キツいのだけど一気に読んでしまった。(谷崎潤一郎賞)