- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103056713
感想・レビュー・書評
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小説として読むと内容もひきつけるものは少ないし、展開もなんとなく予想できる感じではある。ただ、書店が舞台となっており、その裏側なども垣間見える感じがし、何よりも書店が好きな人にとっては読後感は決して悪くないと思える。読者によって評価が大きく分かれそうな一冊。
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「ブックストア」と聞くと、読まなくちゃならない。 前半、女同士の粘度の高い確執が展開される。こんな職場イヤだ。本屋ってこんななのか?大変だなぁ…。でも、敵対する者たちの「背景」も同時に描かれるので、なんか「このヤロ〜悪いヤツだな〜」となり切れない所に、モヤモヤを抱いてしまった。後半、目標を定め「休戦」した皆が団結して頑張る。素晴らしい。なんとなくハッピーエンドっぽいが、「いいのか?そういうの」と思わなくもない。
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いいぞ理子がんばれ、そこだ、やっちまえ!という勢いで、ヒロインを応援しながら読みました。
男たちがこの本をどう読むか、聞いてみたいところです。 -
とある中堅所チェーン書店が舞台。
40代独身の堅物女性社員と27歳新婚お嬢さん女性社員の確執から始まるこの話。
しかし男性社員の嫌がらせに閉店騒動と続く荒波に、二人は結束していきます。
最初は40代女性の視点から見てるので、若い方が書店員としての仕事に誇りを持っているという事実に「えっそうだったの!?」とびっくり。
40代女性の方もどうかと思いますが、男性女性を問わず社内で横行する嫌がらせにうんざりしました。
本社の社長と専務たちもうわぁ……。
何かを一緒に乗り越えようとする時に築いた絆はきっと強いだろうなと思わせられます。
装画 / 亀井 洋子
装幀 / 新潮社装幀室 -
著者は実際に都下の某書店で数日間、実地体験(研修)を受け、その体験を元に本書を執筆したのだとか。なので、細かなところで、よく取材しているなあと感じます。前半は、いわゆる「醜い女の諍い」を描きつつ、帯にもあるように、そんな諍いを吹っ飛ばすような「半年後閉店」という青天の霹靂の事態発生。そして後半では、諍いを一時休戦にして閉店回避に向け一丸となって書店を盛り上げていく二人、そしてそれをバックアップする書店の契約社員やアルバイトの仲間たち。結局、最後はハッピーエンド(?)で出来すぎた結末と言えなくもないですが、エンタメ小説なんだから、これくらいの夢見ようと、とも思います。むしろ主人公を見捨てて他店へ遷ってしまう男性社員や本文のおべんちゃら社員たちの描き方が、やや紋切り型なのが残念。
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会社に限らず、女性の対立は恐ろしい、怖い、なんて陰湿な戦いなんだろう(+_+)とはいえなぜか、或るタイミングで意気投合して、仇敵と団結してしまう。男には訳の判らん世界だなぁ(^^;)