ローマ亡き後の地中海世界 下

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103096313

感想・レビュー・書評

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  • 2022/01/11 木の本棚より 歴史 @図書館 ◇塩野七生

  • 読み終わって気付いた。この本はイスラム海賊史だった。

  • EU企画展2023「EUの北と南スウェーデンとマルタにフォーカス!」 で展示していた図書です。

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA88372568

  • 1000年以上に渡って
    ひたすら
    海賊

  • 歴史ドキュメンタリー。

  • 塩野七生 「 ローマ亡き後の地中海世界 」

    ビザンチン帝国滅亡(コンスタンティノープル陥落)、レパントの海戦など イスラム教とキリスト教の戦い。宗教対立というより プロ同士の戦いなので お金の流れが止まったときに 戦いも沈静化している。

    ローマ帝国史のような皇帝個人の英雄伝ではなく、海賊、海軍、騎士団といった 組織対組織の戦いに スポットを当て、著者は 海賊の終わりをもって ローマ亡き後の地中海世界を 終わらせている


    宗教的背景が複雑で 登場人物も多いので、少し詰め込みすぎな印象を受ける。再読する時は 海賊目線で地中海世界を見る

  • 西ローマ帝国滅亡から17世紀くらいまでの地中海の情勢を解説する本。

    地中海の東と南はイスラムの勢力下になり、地中海の北側のキリスト教との争いに明け暮れる。
    特に印象的なのはイスラム勢の海賊が、主にキリスト教をさらって奴隷にする。それを開放するために騎士団が金で買い戻すという歴史がずっと続くというもの。
    キリスト教側は聖ヨハネ騎士団と聖ステファノ騎士団はイスラム圏に海賊行為をし返すが、それ以外は防戦一方という印象だ。
    イスタンブール、エルサレム、スペイン、地中海の島々などを取ったり取られたりの繰り返し。本編とは関係ないけど個人的に中東の問題の根深さを感じた。

    著者は本書の期間中に起きた十字軍遠征、コンスタンチノープル陥落、ロードス島攻防、レパントの海戦、などは個別の著作として既にあるので、その辺りは割愛されてあっさりと書かれている。
    詳しく書かれているバトルはマルタ島攻防くらいだが、熱量が高めで描かれていて面白い。

    例によって筆者の思いがよく現れており、静養びいき、イタリアびいきが随所に現れる。
    中世西洋〜中近東の歴史の流れを知りたい人にオススメです。

  • 前編と違って、オスマントルコの非正規軍として
    より活発に活動し始めた海賊たち。それに
    一致団結して立ち向かったり立ち向かわなかったりの
    地中海北側の国々、という感じか。
    この、総合力では優れてるはずなのに、微妙に足を引っ張り合うのが
    ヨーロッパの歴史なんだろうなあ。

  •  ⇒ URLは http://www.shinchosha.co.jp/topics/shiono/top.html 『新潮社:ローマ亡き後の地中海世界』 : 

  • 地中海での海賊の動きを中心にローマ後から近世までの地中海世界を描ききった作品。前半は海賊の暴れ放題で意気消沈するが、後半はマルタ攻防戦の勝利で、胸がすく思いであった。ヨーロッパVS海賊は、ヨーロッパVSトルコという構図であったことがよく理解できた。トルコという国名では、EUに加盟するのは心情的に考えるとかなり厳しいということをあらためて感じている。また、海賊の撃退は、ほとんど近代になってからという事実も予想に反したところ。この下巻を読んで、また塩野本を読み直したくなった。

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