女子的生活

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1290
感想 : 207
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103120520

感想・レビュー・書評

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  • 坂木司さんの『和菓子のアン』は家族に借りて読んだことがあったけど、まさかこんな作品も書いておられるとは思わなかった。先にドラマを見てたけど、原作も面白かった。さすがにドラマでは映像化できなかったようなディテールもあって興味深かった。
    Wikiにはライトノベルとあったし、確かにその類なんだろうけど、いやいやどうしてどうして・・。
    残念ながらファッションに疎いもんで、ドラマの画面を思い出しながら読む部分も多かったけど、何より面白かったのは、やっぱり個性的な登場人物たち。
    主人公のミキはもちろん、同居人の後藤、ゆい、同僚のかおり、合コンで知り合った人たち。実家の家族や、テキスタイルデザイナーの女性とその母もなかなかだった。
    普通(現実?)だったら・・、いや私のライフには登場しなさそうな、言葉や感情が気持ちいいくらいにポンポン飛び出してくる。
    若い世代の感覚かな~と思いきや、作者の坂木さんはどうやら私と同世代らしいので、やっぱり作家としての力量ってことなんだろうね。
    ふと今これを手に取ってしまったのは、たまたま目に入ったからというのもあるんだけど、今、いろいろ読み進めてる安富さんとの共通項もあるからかな?別に読み進めてる本のテーマである「モラハラ」のこととかも出てきてたし。ただ、こっちの話はあくまでも物語の1つのエピソードとしてあまり深くは考えないようにした。というか、純粋にストーリーとして楽しむことに徹した。
    でも、深く掘っていったら、すごくいろんなことを含んでる話なんだよね・・。そういう視点で改めて読むのも面白かもしれない。

  • あくまで女子「的」生活なんですね。
    坂木さんの小説なのでただでは済まないとは思ってました。
    半面やっぱりそう来たかとも思いました。
    しかし、主人公は女子にも男子に対しても厳しい。
    そして女性はいろいろと考えてるんだと感心しました。
    ここまで女性?が描けるってことは
    やっぱり作者は女性なんだろうか?

  • トランスジェンダーの話だけど、重くならずにとても明るく楽しく読めた。自分の身近にいないから、実際にそういう人と遭遇したら、後藤のように自然に接することができたらいいなと思った。

  • 女性として女性を愛したい、戸籍と体は現在男性のミキ。
    彼女と周囲のあれこれを描いた作品なのだけど、ミキちゃんが聖人のようないい人で偏見を持ってた人が心を入れ替える、みたいな話が全然なくて良かった。
    優しさも意地悪さも持った普通の人のミキちゃんの、特に何が解決するわけでもなく、戦ったり休んだりしている普通の日々(トランスジェンダーが理由で戦わざるを得ないのは別、それは普通であっちゃいけない。でもそれ以外は)。
    そこが良かったと思う。
    ドラマも見たいなー!

  • 女子的生活を楽しむため東京に出てきたみきはアパレルで働きながら念願のお洒落生活を満喫中。
    おバカさんもたまにはいるけど、いちいち傷ついてなんていられない。
    そっちがその気なら、いつだって受けて立ってやる!彼女は、自由。
    だから最高の生活を知っている。
    読めば胸がスッとする、痛快ガールズストーリー!?

  • 仕事ものが多い坂木さんですが、今回は、色が濃いですなあ。タイトル通り女子的な意見満載。読み手によって好き嫌い、わかるわからない、がくっきりなのではないかな。
    しかし、前を向を向こうとする人、戦う人、しつこくなく書かれてて、サクッと読めました。爽快。

  • 女子って複雑。

  • ところどころ感じた違和感ってそういうことか。装丁もかわいい女子的生活。私は意外と嫌いじゃない1冊。ちょっと軽いけどね。

  • 「女子的」ってそういうことか・・・!!!
    日々こんな胃の痛くなるようなバトルしたくないです。笑

  • ンンンンンンンン!!!!
    良かった!!

    傷ついてもなかったことにできないもんね。
    めんどいし認めたくないけど、傷ついたことを受け止めないと始まらないんだな。

    エアポケットにはいった1節があった。
    「私はね、不自由を感じてみたかったよ。」




    青空の卵、和菓子のアンの著者だったのね。
    読むっきゃだな。楽しみ!(≧∇≦)

著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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