- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103130116
感想・レビュー・書評
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2010.05.15. 今まで気になって何度か手にとってはいたんだけど、今回“ファンタジーノベル大賞・優秀賞”との肩書きを見て借りてみた。うーん、まあ…まあくらい。何度か夢オチか、と肩透かしをくらいます。
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図書館の新刊棚にて発見。初めて読む作家だけど、どんなんかな?新刊とはいえ出たのは、ほぼ一年前、誰も要望しなかったんだな。
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陸上の話かと思いきやSF小説。
09'05'28 -
父を早くに亡くし、実家である月島の食堂を手伝っている夏子は、「もしも、今の人生を生きていなかったら」どんな自分になっていたのかを夢想する。
そんな夏子を、パラレルワールドから迎えに現れた男、村上。彼は別の世界で夏子と瓜二つの少女、夏希のマラソンコーチをしていた。村上は、事情があって次の大会に出場できない夏希の影武者として、夏子に国際大会へ出場してくれるよう依頼してくる・・・・。
なんとも破天荒なストーリーだ。パラレルワールドを自在に行き来できるマシンなど、いかにも、なかんじで、都合の良すぎるところものぞく。健全な前向きさはキライじゃないけれど、もっと細かいディティールをツメてほしかった気がする。 -
(200812)
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「もしかしたら別の人生があったのかも」。そんなテーマをパラレルワールドを使って書ききるとは。
別の世界でマラソン選手、オリンピック金メダル候補である自分。その自分の変わりに、走る。
うまくいきすぎている感はありますが、フィクションですから!
爽快でした。
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「近未来パラレルワールド東京で目指せマラソン金メダルを」
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走りたい。と思った。
ありえないことだらけだけど、そういうの飛び越えてすっと入ってくる話。
なにか一つやり遂げるって大切。
私はなにをしたかな?ここからどうするかな?
タイムマシンの車が、バックトゥザフューチャーっぽい。 -
人生に「もしも」があったなら、って思ったことのある人、多いんじゃないでしょうか。
この物語は、その「もしも」を実現しちゃうパラレルワールドが出てくる、SFなのです。
マラソン選手の話がメインなので、”スポーツ”にしちゃいました。
蓮見夏子は平凡な女性で、家業の食堂を手伝っていた。
ある日一人の男がやって来て、夏子にこう言った。
「君は、自分に別の人生があるかもしれないって、考えたことはないか」
そして女子マラソンの中継を録画したものを夏子に見せた。
走っていたのは、なんと夏子と瓜二つの少女(蓮見夏希)だった。
夏子は、男に「彼女の影武者になってくれないか」と頼まれたのだ。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいに車で異世界を行き来するんです。
マラソンの練習方法や、理論なんかも分かって興味深かったです。
夏希の目指していたのは、2016年の東京五輪。
でも、夏子の世界では、2016年はリオデジャネイロ五輪でした。
現実の世界では、どこになるんでしょうね。 -
読了。2009年01月。文京区立図書館(目白台)。
日本経済新聞2008年12月28日の書評より。小谷真理さんの推薦。「次元を超越して疾走するheroine」という言葉に惹かれて。
僕も長距離走は結構好きな方で,受験の頃にはだいぶ走っていたのだけど,東京では走る気が起きなくて最近はめっきり走ってない。そんな関連で読んでみた。
話の展開もとても魅力的で,図書館で借りてから2時間20分,引き込まれるように,特に最後の章は本当に「疾走」という感じで,読み終えてしまった。
『俺のことは,捜さないでくれないか』とかかっこいいなぁ……!!ゆってみたいなぁ!!村上はあまり好きじゃない性格だけど,端々がかっこいいよなぁ。
あと,走っている女の子ってかわいいと思う!!!絶対!!!!!
それにしても,物語の中で夏子は『Αριάδνη』に導かれた訳だけど,多分,生きていく上で「背中を押される」ことが必要になる場合って,結構あると思う。僕はそれほど他人と関わらない人なのだけれど,いずれにせよ僕も僕から背中を押されてここまで来たわけで。
Epilogueでのハカセの表情がとても印象的だった。
<a href=http://www.misho-web.com/bookshelf/73>みしょのねこごや - Bookshelf No.73</a>