さよなら、ベイビー

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 168
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103130123

感想・レビュー・書評

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  • 一気読み。しかしただパズルを解いていただけ。次々とピースが与えられ、年代がバラバラなことも知らされず、振り回された。頭の中がこんがらがる。それでも初めのうちは喜んで関係図を書いたりしておもしろがってどんどん読み進めた。

    しかし、途中から、あまりにも悪質なミスリードが続けざまに明らかになると、さすがにうんざりした。
    こんなに意地悪だとは思わず素直に書いた関係図は、結局ぐちゃぐちゃになった。馬鹿にするにも程がある!

    パズルを解くのにだけ気を取られ、その他はほとんど何も心に残らなかった。ゲーム本だったのか?!

  • 面白いし、最後は意外な結末で、伏線も一杯引っ張っていて(たぶん)それを確かめるために最初から読みなおそうと思ったけど時間がもったいなからやめた。伊藤蘭は女だが、里見蘭は男。

  • 母の死後、引きこもりになった雅よしの元に、父親が、乳飲み子を連れて帰ってきた。
    そんな父がある日、帰らぬ人となる。
    この子の親は誰?これからどうしたらいい?
    雅祥の苦難の日が始まった。

    章ごとに折り込まれる数人の女性の話。
    何かありそうと気を張りながら読んでいたので、疲れました。
    想像のさらに上をいく結末。見事に騙されて、あっぱれと言うところ。
    出生の秘密、両親の死、と、雅祥が負った運命は重い。でも、先を見つめ、前に進み始めた最後に、気持ちの良い読後感を持ちました。

    それにしても、『ななみ』が『しちみ』で『しーちゃん』…。最後まで気づかず、読み返して気付いた時には、やられた~と言う感じでした(笑)

  • 名前や時系列をあいまいにして読者をミスリードさせる気まんまん。

  • 名前を紛らわしくし時系列もごちゃ混ぜにして,誰と誰が親子で繋がっているかを読者の前から隠し混乱させている.それはそれでいいのだけど,ややこしい.ストーリー自体も面白いのだからこんなに凝った作りにしなくても良かったのでは?と思ってしまった.それにしても赤ちゃんは偉大だ.

  • 2015.08

  • 生まれてきた命の行方。

    母が病床で弱っていくのが受け入れられず、自殺未遂のすえに引きこもりになった雅祥。
    そんななか、父が突然連れて帰って来たのは赤ちゃんだった。

    赤ちゃんの世話を甲斐甲斐しくする父は、ある日突然亡くなってしまい、
    雅祥は途方に暮れながらも慣れない手つきで、見ず知らずの赤ちゃんの世話をしていきながら
    引きこもりからの脱出、本当の真実を導き出していく。

    不妊症の末に妊娠したものの死産を経験した母。
    中学生で妊娠し、すでに中絶することもできず出産した緒方成美。

    命は望んだところで思うように宿るわけもなく
    予期しないときにふいに芽生える命もあり
    本人たちの力ではどうにもならないこともがあるのだね。
    養子縁組の話。

    最初はいったいなんのこっちゃと思ったけど
    読んでいくうちにそれぞれの話がつながりそうになりーの
    最後でまんまと勝手な憶測に騙されて真実にたどり着いたような、気がする。

    いとこのしーちゃんに騙されたね。
    でもしーちゃんってのはあだ名っていうのはいいとして、本名は七美なのに名字と名前が調味料みたいって書かれているのはなぜ?

    引きこもりが嘘みたいに成長しすぎ笑

    ずいぶんと登場人物たちを入り混ぜて込み入った話)^o^(

  • 図書館で借りた。
    引きこもり。養子縁組。
    伏線や登場人物の名前が紛らわしくて
    何度も挫折しそうになりながら読了

  • 引きこもりの子に突然赤ちゃんが。。。
    途中読み垂れたけど、だんだんと成長していく姿と思わぬ真実が。

  •  時間の複々線と、名前の仕掛けを、丁寧に読んでいく必要がある。ゆっくり読みたい。
     こういう作品構造を持つ本は、電子書籍だと、読み返しやすいんだろうか?

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著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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