ぜんぶの後に残るもの

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 512
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103256229

感想・レビュー・書評

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  • 川上未映子さんのエッセイは初めて読んだ。
    なんとなく、勝手に持っていたイメージ通りというか。独特な文章感が堪能できた。
    週刊誌連載のものだから、ひとつひとつがすごくあっさりしててちょっと物足りなさも感じつつ、時おり挟まれる関西弁での主張がツボにはまって笑いそうになったり。
    また別のものも読んでみたいと思う。

  • 何でも表裏一体。だから在るのかな。

  • 帯に騙されたけど、地震はあまり関係ない。相変わらずタイトルのセンス凄いね。著者のエッセイは好きだけど、これはとっちらかってる印象かな。まあまあ。暇つぶしに。

  • ポケチン。
    わたしの中で、確実に薄らいでいた「あの日」が蘇って、忘れるなんてできないよ、と思った。
    街は、確実にあの日を押し流そうとしているけれど、そしてわたしも、確実に押し流されようとしているけれど、まだまだまだまだ、あの日から一歩も動けない人がいることに、思いを馳せなげればいけないんだ。
    いつか、悲しみを抱いたまま、動ける日が、きっと来る。

  • 畠山さん

  • やっぱり未映子さんは好きだなぁ。感性が研ぎ澄まされている。作家だから当たり前なのだけれど。私には彼女の文書は心地よい。可愛らしいし、力強いし、心が澄んでいることをもの凄く感じるのです。一所懸命に生きて、考えていると想うのです。彼女のような人が世の中を変えていくのでは、と思います。

  • わからない言葉があったらすぐに意味を調べる癖が偉いなって思った。

  • 最初、いきなり震災の話で始まり、このままこの調子なのかな、と気分が重くなったけれど、そうではなく、しかも普段思考していることを書くこの人がエッセイに書くほどに震災というものは大きかったんだな、と思わされた。

  • オモロマンティック・ボムの二冊目だったんですね。川上さんのエッセイです。
    前半は震災について、後半はいつもの川上さんの日常などが書かれています。相変わらずおもしろかった!
    印象に残ったのは新幹線の中の話。あと、家族との思い出の話もキュンときました。

  • 120715*読了

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著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川上未映子の作品

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