- 新潮社 (2014年6月20日発売)
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感想 : 39件
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784103299820
感想・レビュー・書評
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5歳の時3日後に帰ると言って出掛けたあの人。
どうして帰って来ると言ったのに帰って来なかったんだろう。
あの夜、僕を捨ててまで彼女は一体何をしていたのだろう。
あの人が、僕に対するよりもずっと真剣に
夢中になって見つめていたもの…囲碁
沖田慶吾13歳だったあの夏。
彼女と初めて対局し、完膚なきまでに負かされた。
あの日からずっと、一人になりたかった。
早く大人になるんだ。一人でも生きて行ける大人に。
そして、あの人にやり返す。復讐してやる…。
慶吾は5歳の時に母親に捨てられ施設で育った。
慶吾は自分の寂しさを隠し、大人びた子供となる。
高校でも友人を作らず、敢えて一人でいた。
囲碁に打ち込む慶吾の姿を写真に撮りたいと言ってきた香田
正直で一直線な香田純隆
屈託のない香田の態度や言葉…慶吾の唯一の友人になった。
良かったね。
香田が父を亡くした哀しみを他人事の様に捉え
勝手に苛ついて、ひねくれて子供の駄々のように…。
でも、きちんと香田の気持ちに向き合えた。
謝りたいのに謝れず…来るはずのない香田の為に
自分の食費を削ってまで香田の好きなコーラを買い続ける慶吾…。
痛々しかった。
香田と仲直りしたシーンでは、涙がほろりと零れました。
一人で居たかったと思っていたが、一人でいるのと一人になるのは
全然違うって気付いた。
香田の言葉に背中を押され、今迄心の扉の奥の奥の奥深くに、
蓋をして見ない様にしていた、母の家出の理由と向き合う事に…。
母が慶吾を捨てた日。彼女は大きな囲碁の大会に出ていた。
その時の棋譜を見れば、彼女の心の動きがわかる。
でも、囲碁がわからない私には、大切なそのシーンに
入り込めなかったのが、残念でした。
苦しみもがいて生きて来た慶吾
でも、最後には母の幸せを心から喜べた。
もう、大丈夫だね。
表紙が可愛くて借りた本…乾さん、初読みでした。
心理描写がとっても繊細で好きでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
意味もなく置かれた石などない…。
与えられたものだけで人生はつくられない…。
意志と行動で変わる。変えていける。
本当にそうできたらいいなと思います。
とても静かでせつない話でしたが、香田君に救われました。
私もよくモフモフのお腹に顔をうずめてなぐさめてもらったっけ。。。 -
置いた石にちゃんと意味を持たせないといけない。ある日、母親から見捨てられ施設に入ることになった主人公。傍らには、常に囲碁があった。恋人や友人との出会いなどにより大人になっていき、再び母親との確執に迫るのだった。色んな気付きを与えてくれる一冊でした。
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囲碁が背景にあるのできちんと理解していないと目が滑ることも多々ありました。
私を色眼鏡でみるな、と思う自身こそが色眼鏡で見られることを望みまた色眼鏡で世界を見ていたことに気づく。
それは私自身にも重なるところがあったように思う。
あんたなんかにわかるものか、と理解されることを頑なに拒んできたが実際はわかるはずがないよね、わかってほしくない。そんな一面がきっとあった。
悲しいんだ、辛いんだ、一人になるのは寂しい。そう言えたら良かったのになぁ。言えなかった。
口に出したら負けな気がして。
誰かに負けたってなんてこともないのに。
著者の言わんとすることは正直わからない。でもこの本からもらった気付きはちゃんと大切にしようと思う。 -
今年読み納めの一冊となりました。
沖田と香田の関係。高校生で学年が違うのに、同級生みたいな友達づきあいができるものだっただろうか。香田(後輩)が沖田(先輩)に初対面からバリバリタメ口きいているので、不思議な感じでした。
二人が喧嘩した後も、メールや電話で許しを乞う香田に対し、不注意から携帯が電池切れとなった結果、香田の電話を受けそびれた沖田が、それでもなお自分から連絡しようとせず、ひたすら香田からの連絡を待ち続けるところがモヤモヤポイントでした。「喧嘩はさておき電池切れはお前が悪いんだからさっさと電話してあやまれ!!」と沖田に対して思っていました。
囲碁がわかる人だと、もっと楽しんで読むことができるのだろうなと思います。
ストーリー中の囲碁の対局シーンも、ルールがわからないので、「なんとな〜く」の文字を追うだけの読み方になってしまった。 -
「まるきり気にならないなら、
そもそもそんなことなど思いもしない。」
そうか、そうだったのか。
わたしも色眼鏡持ってたんだな。 -
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2017.9.2 読了
幼いときに 母親から置き去りにされた
過去を持つ 沖田慶吾。
ずっと『母に捨てられた』記憶に苛まれ、
けど、それを思い描いても びくともしないような
強い人間になりたい、
悲しいからと泣きわめいてジタバタするような
子供じみたことは したくない、
早く 大人へ!と 逆に ずっと過去にこだわることになる
そのもがいている姿が 筆者の筆力でしょうか。
沖田くんが いろんなことがあり、
だんだん成長してゆく姿が 目が離せなくなった。
囲碁という 全く馴染みのない世界の
描写があって そこは 大事なとこでしょうが、
残念ながら ちょっとわからない部分もありましたが、
それを 差し引いても なかなか読み応えありました!
香田も ほんとに いいヤツ!
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小説のモチーフにテーブルゲームが使われているのは大好きなので、楽しく読了。棋譜読めなくても楽しめます。私も主人公の親友の香田のようなまっすぐさ、天真爛漫さを持ちたい。お母さんサイドからの心理描写があると、もっと深みがあったのではないかと感じた。
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女級アマ棋士(囲碁)としては全国レベルである母に捨てられ施設で育った男の子のお話。香田のキャラクタはとてもいいのだけれど、肝心の主人公が優柔不断で魅力に欠けます。
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自分を分かってもらうことに抵抗を感じる慶吾の性格が母譲りならば母が何も語らず言葉少なめなのもうなずける
という事で香田君 ъ(゚Д゚)グッジョブ!! -
わたし好みの内容だったのでサクサク読めました。
でも、結末はちょっとぼやけた感じがします。
もっと読後感をすっきりしたかったかも…。 -
18歳になって独り立ちした男の子
囲碁に夢中(プロではない)のお母さんに捨てられて施設で育つ
ひとりだちして友情や恋や
お母さんとの確執をなんとかしていく
暗い話だった・・
どんなりゆうがあっても子供を虐待したらだめぜったいと思った。 -
ちょっと失礼かもしれないけれど、小説版3月のライオン。悲壮感、切なさ、若さ、迷い、友情、心がキュッとなります。あの感じが好きな方は絶対読んでください。
最後は泣けました。菓子パンがこんなにも切ないとは。 -
香田みたいな友達が欲しい
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囲碁に魅せられた母親に捨てられた少年の物語。とても繊細に生きているせいか自分を抑えている姿がもどかしい。会話一つでそこまで考えるのかというくらい考えてから発言するなど小説では成立するかもしれないが何だかテンポが良くない気が。面白さはあるのだが肝心の母親の状況と心情がよくわからずラストは共感しづらかった。
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