手のひらの京

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103326236

感想・レビュー・書評

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  • 羽依が啖呵を切る場面がヒヤヒヤするけど面白かったな。
    20170510

  • 生きづらさや息苦しさって、やっぱり人それぞれなんだなぁ。同じ環境にいても。

  • ひさしぶりの綿矢さん。
    3姉妹のなかでは羽依のキャラが好きだった。
    凛が将来の話(東京の会社に就職する)でモメるところが自分ともシンクロした。親に分かってもらえないとつらいよね・・・。最終的に母が味方になってくれたけれど、まだご両親は理解あるほうだよ・・と思った。思わず自分ちと比べてしまった。ほんとうらやましい。
    梅川さんよわっちぃ。前原ちょーヤなやつ。
    3姉妹の誰かが小説の中で特別にひいきされているわけではなく、皆平等に話が進んでいっていたのもよかった。
    綿矢さんの心境の変化というか、内面の変化というか・・・歳を重ねての内容の変化が見えたように感じる本でした。
    たしか憤死だったか大地のゲームだったかは途中で読めなくなっちゃったんだけど、この本の次に出る小説とかあれば読んでみたいなぁ。まだ綿矢さんの本は読むのに気合いがいるんだよね。「読むぞ!集中するぞ!」みたいな。頑張って読んでる感じ。川上弘美さんあたりはいつでも読めるかんじなんだけど。

  • 京都はやっぱり特別な街だ。そこで生まれ育った人、特に市内の人もやっぱり特別。
    でも、お父さんが凛に言った言葉は、なんとなくわかる。盆地の旭川も、ちょっと同じところがあるのかもしれない。
    2017/2/25読了

  • 私の故郷である京都が舞台、美人3姉妹、専業主婦卒業の母。大好きなシュチエーションで、姉妹の日常生活が描かれて行く。現代版「細雪」。
    このままずっと読んでいたかったし、続編もほしい。
    最後があんな終わり方とは想像してなかった。やはり続編がほしい。

  • 京都で育った三姉妹の物語。それは会社の人間関係だったり、東京への進学だったり、結婚を前提とした恋愛だったり。京都という独特の文化をベースに、優しい方言で厳しい物いいがテンポよく読みやすい。特に次女の啖呵は共感を感じてすっきりした。けれど全体的には読みごたえがあるかと言われれば否という感じである。

  • 京都という街には独特の妖怪が住んでいると思っていて、それは当地を旅しても、京都を舞台にした小説を読んでもそう思う。妖怪といっても恐ろしいものではない。その土地に根付いた、魅力であり恐ろしさだ。本作は、そんな京都の妖怪的な姿を丹念に描く。

    本作は言ってしまえば、性格も恋愛観も違う三姉妹の、恋と日常の物語だ。それそのものにも読み応えはあるが、やはり、京都という土地、京都に住む者が持つしがらみ、そういったものを噛み締めながら読むと、物語の膨らみが変わってくる。人を魅了し捉える、それが京都だ。

  • 京都に行きたくなった。

  • 綿矢版細雪。うつろう京都の四季。そして特徴的な3姉妹+母。私は羽依ちゃんが好き。強くてかわいい。

  • なんて小さな都だろう。私はここが好きだけど、
    いつか旅立つときがくる…。京都を舞台に、
    人生に恋に悩みながらもまっすぐ生きる
    三姉妹を描く現代版「細雪」。

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綿矢りさの作品

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