アナログ

  • 新潮社 (2017年9月22日発売)
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  • 59レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103812227

作品紹介

たけしがたどりついた“究極の愛”。狂暴なまでに純粋な、書下ろし恋愛小説。「お互いに会いたいという気持ちがあれば、絶対に会えますよ」すべてがデジタル化する世界で悟とみゆきが交わした、たったひとつの不器用な約束。素性も連絡先も知らないまま、なぜか強烈に惹かれあう二人の、「アナログ」な関係が始まった。いまや成立しがたい男女のあり方を描き、“誰かを大切にする”とは何かを問いかける渾身の長編。

アナログの感想・レビュー・書評

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  • ※この小説を好ましく読んだ人には、不愉快に見える可能性のあるレビューです。ご注意ください。


    始めに断っておくが、私は北野映画のファンである。
    ヤクザものも良いが、キッズ・リターン、菊次郎の夏、HANABI、Dollsなどの愛を描いた作品がとくに好きだ。
    しかし、この本を読んでたいそう落胆した。
    稚拙な文章、浅い人物造形、陳腐なストーリー展開に、戸惑いながら読み終えた。
    主人公は、ピュアというより、少し気味悪くさえ感じた。この若さで頑なにアナログにこだわるデザイナーというキャラ設定も、???という感じ。
    頻発する「泣き」シーンも安易で薄っぺらい。

    どうしても、あの美しく深みのある映画の監督と同一人物の作品とは思えなかった。
    そこで、これは北野武ではなく、ビートたけしの作品なのだ、と気づいた。
    つまり、世間をおちょくって、ネタとして「泣ける感動恋愛」とやらを書いたのではないか?

    たしかに、友人二人の漫才のような会話や、たびたび出てくるヅラいじりは、いかにもビートたけし節で、思わず笑ってしまう。
    ネタとして読む小説、と私は解釈したのだが、どうであろうか。

  • デジタル化が進む中で、デジタル化が何を助け、何を忘れさせていくのかを考えさせられる本でした。
    ビートたけしの才能や価値観が見えた気がしました。

  • 読み始めてすぐ、本当にこれはたけしさんが書いた話なのか?と思った。
    ピュア過ぎる。純愛過ぎる。

    だけど主人公悟の友人、高木や山下の漫才みたいな会話を読むとやっぱりそうかと思う。

    又吉さんに影響されて一気に書けた感はありますね。とても読みやすいです。

  • 「人生で一度だけ、こんな恋がしたいと思った」 ビートたけし
    アナログとデジタルの違いを説明するのは意外に難しい。例をあげるとイメージしやすいのは時計。文字盤時計とデジタル時計。でもこれだと少しわかりにくい。主人公悟の職業はデザイナーでプレゼンでPCは使わず、縮小模型を愛用している。こう考えると、デジタルは2次元でアナログは3次元て考えるとわかりやすいかもしれない。
    悟の上司の岩本がカタカナ語を連発する部分は某都知事を連想してしまう。悟の友人二人の掛け合い漫才は笑える。悟と母親の関係は泣ける。悟が恋するみゆきはとても謎めいていて神秘的。後半意外な展開を見せる。しかしヤラレターとか騙されたーといった心地良い感想は読了後にはない。
    映像がとても浮かびやすい情緒溢れる小説でした。

  • 又吉さんの本に触発されこの本を書いたと、テレビで言っていました。又吉さんの本は未読ですが、もしこんなふうな感じの本なのだとしたら、私は未読のままでいいなと思いました。

  • たけしはいくつになってもこんなピュアな物語を生み出せるんだなぁ。ずっと前のたけしの詩集『キッドリターン』を思い出した。80年代たけしの笑いが絶好調の頃。この詩集を読んで、日頃の毒舌からは意外といえるピュアでロマンチストな一面をみて、さらにファンになった。それから30年ほど経ってもなおこんな優しくて透明な話が書けるなんて。優しいなぁ。そして笑いもヒトも優しさで包まれている。泣けるな。

  • ビートたけしさんの映画を見ていても思っていたこと
    残酷でリアルで赤裸々な人生を書きながらも
    ロマンチックだなぁと。。。小説もやはりそうだった
    すんなりと、しっくりと、頭の中に文章が入ってくる
    目新しいストーリーでないから尚更、
    素直に、優しい気持ちになれた

  • 元々ビートたけしファンなので、恋愛小説を書くということで迷わず本書を購入しました。
    大変読み応えのある小説でした。
    悟・山下・高木のやり取りは、作者の知的センスを感じるもので臨場感や情景描写が優れていて、読む者を惹きつける内容でした。
    欲をいえば、悟とみゆきのやり取りや想いの部分は淡泊だったように思いますので、もう少し踏み込んだ部分があってもよかったと感じます。

  • スラスラ読めた。ビートたけしさんのカツラネタもあり楽しめました。

  • 著者は芸能人であり、大物芸人であるが、小説はビートたけし臭を感じず、スイスイと読めた。スマホなどがない時代の恋愛を、漫才のテンポも取り入れながら、楽しく愉快に描かれ、面白かった。今はスマホがあり、連絡は容易だが、それらがない時代の連絡は今からすれば不便なものに感じる部分もあるが、待つ時間の間、恋焦がれる気持ちやワクワクドキドキ感、心臓がバクバクし、照れてしまうだろうなという思いを感じるのも、いい所だなとしみじみ。会えない寂しさやお互いを思いやる気持ち、三人の思いやりや情熱は良いものだと感じる。

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