ハゴロモ

  • 新潮社
3.52
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本棚登録 : 1407
感想 : 220
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834045

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本。

    川につつまれた現実的なおとぎ話のようなお話。苦しい時、家族が病を患っている時に思い出して読みたい。

  • ファンタジー要素の入った青春小説というか、不思議な世界を感じつつ現実世界を見つめていくようなストーリー。

    ちょうど何とも言えないモヤモヤと落ち着かない気分の時に何気なく手に取った。
    偶然か、必然か、その時の私になピッタリで、読み終えた時には何となく心がほぐれていた。
    そんな小説。
    by副社長

  • 精神安定剤。
    青春小説らしい。再生の物語。田舎のお話。

  • 川の流れのようなお話。
    心と体は繋がっているのだから無理をするなとか、言われてみれば当たり前なことだけれど、そういうことを「おとぎ話」の中できらきらと見せてくれるのがばななさんの凄いところだと思います。

    いやあ、それにしても、出会った時期が良すぎました。自分の信じていたものがグラッグラに揺らいでいたとき、よくわからない何かに縋ろうとして失敗していたときにこの本を読むことができて、本当に人生巡り合わせだなって。

    全然関係ないですが、ばななさんの小説は絵本だな、と思います。最終的な原点。

  • 2015/04/16 読了 長らく不倫してた人の失恋話。年齢的に悲惨じゃないので爽やかに読める。だらだらと続く恋愛が終わった後、回復していく感じがリアル。別れて数年は嫌なことばかり思い出すけど今は良かったことを思い出すことが多いなぁ←私事。素敵な家族と新たないい出会いがうらやましい。サッポロ一番をミックスして食べたくなる。

  • 長野に行ったばかりだったから、
    千曲川を思いだした。
    千曲川沿いにタクシーで走ったのを思い出した。
    長野は本当に山のすそ野が広くて、
    ヨガでも山をイメージして自分のすそ野をただ延ばして広げていくポーズがあるのだけど、
    ああ、これが山のすそ野ってことか・・と思ったのだった。
    地元は山に囲まれているけれど、どこを見てもこんもりしたてっぺんが見えていたものだったから。

    みつるくんのお母さんが、
    自分のぐっと固くなった心と正面から向き合う姿を見て、
    ふとわき見をして楽しんでみたり、
    自分でも判らないままに誤魔化してみたり、
    逆に反面教師にしてばねにしたり、
    そういう風に心を抱えていくことは簡単なんだけど、
    そうじゃなくて、その心にまっすぐ焦点を合わせて行こうとする姿にはっとした

  • るみちゃんいいな。
    るみちゃんの外見が、小学校から知ってる友人の姿で脳内再生された。

    吉本ばななはじめて読んだけど、ファンになったな。たくさん読みたい。

    時間の経過で心が治癒されていくかんじとか、なにかに気づくかんじとか、ふと気付いたら流れに流されて落ち着くところに落ち着いた感じとかがすごく既視感あった。素敵すぎる。

  • 失恋して弱った主人公が田舎に帰ってゆっくりと立ち直っていくはなし。
    ことばがやさしくて温かい。時間が経つのをおそれないっていいな
    C0093

  • 手痛い失恋後田舎に帰って自分を再生していく物語。ほわほわ優しい人がいっぱいでてきて、でもなんてことない日常。
    ファンタジーなエピソードを絡めて描いたふんわりした色彩の物語だった。
    いろんなことに余裕があるときと弱った時に読むとしみるかも。攻撃的な時には向かない。

  • ああ~~、これ、もう一度読みたい。借りてきます。
    突然人と縁が切れる哀しみ、突然襲ってくるその時の心がどうしようもなく揺れるあの感じ。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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