- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103834113
感想・レビュー・書評
-
【最終レビュー】
予約著書・最新エッセイ本。図書館貸出。
紀伊國屋書店・新刊本本棚。
〈表紙の帯表紙のメッセージ〉
引き寄せられる何かを、自分の中にふっと感じたのがキッカケでした。
ばななさんの最新エッセイ本。
端的でコンパクトに、あれこれ、ささやかな、身近で見て聞いて、旅先のエピソード等々が綴られています。
私自身の内側に重ね合わせながら、これから先の世代、一歩、一歩、近づきながら生きる立場になっていく。
その先の世代を、今この時、生きている、ばななさんからの
〈同じ一女性として、どう向き合い、本当の気持ちと真摯に向き合い、視点をどうもっていくべきか〉
という、ばななさんからの
〈側で、心底の優しさで包み込むかのように囁く『様々なテーマに沿った「シンプルかつ奥行きあるメッセージ」の「数々」』〉でした。
〈有意義な「ひとかけらひとかけらの結晶(=言葉に込められた想い)」が「絡み合う」かのような、そんな「雰囲気」〉だったり
〈「オンとオフ」の「メリハリかつバランスがある空間の中、自分に嘘をつかず、ぎこちなさがあれども、ありったけに、キッパリ言い切る」〉
両方が融合しあっていた
「ばななさんの醸し出す描写」
これまた、心地いいわけで、ウヤモヤがいつの間にかスーツと消えていくかのような爽快感でいっぱいでした。
映画(洋画系が中心)話においても、興味を引く「あらゆるジャンルの作品」を鑑賞し、作品に対する「率直な想い」が込められていて、個人的に楽しめる内容でした。
キーワードになった、ポイントを幾つか自身にピンときた内容を、一部ピックアップしながら、レビューを終えます。
※なんでもないこと
※それぞれのそんなようなこと
※それぞれの好きなところに、好きなように住む
※なんていうことの「日々」の「ありがたみ」
※〈人間の内面=自己鍛錬〉
※別の角度で
※〈無心=本当の流れがよみがえってくる〉
※日頃の生き方が大切!
※読む・書く
※体のスピード=人それぞれ!
※確実な歩み
○仮レビューで書いた
ばななさん既読著書・アーカイブ。そのまま残します。
*なんくるない(2009年既読・評価のみ。沖縄が舞台。ばななさんの好きな著書として、一番にパッと思い浮かぶ作品)
http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4101359296
*スウィート・ヒアアフター(文庫本も有=2011年既読・評価のみ。3.11が土台。「なんくるない」同様、自身の一押しの作品)
http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4344020936
*スナックちどり(文庫本も有。13.12既読)
http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/416382510X
*鳥たち(15.1既読)
http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4087715825詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ほんとうに愛している人同士が別れるときは、心からつらくてもなにかとても温かいものがある。それこそが愛の感触なのかもしれない。」
この感覚が分かる私は、幸せなのかもしれない。 -
エッセイ。
「わたしは傲慢じゃない!」と言いたいのかなあっていうのが印象。傲慢な人として周囲から接されてるんだろうか。 -
最近(といってもすでに10年20年という単位)の著者はずっとこういう感じだな...と思いつつ読んだけど、それはきちんとした理由とポリシー、生き方に基づいているんだということに改めて気付けた一冊。私自身、『キッチン』に出会ったのはずっとずっと若い時であり、そこから幾星霜、著者も自分も年を重ねて成長しているのだなと。
-
P70「あの日」助手席の当然と切なさと呆然。
連載していたものかと思ったら書き下ろしでびっくりした。
父とのことおばとのこと子供とのことどれもきちんとした思考を書き綴っているように見えた。
たまにもっと物書きっぽくぴったりの難しい言葉があるんじゃないのというものやページめくった数行はいらないようなというものがあった。 -
2016 .7 市立図書館
-
吉本ばななさんの日常と、記憶の断片に触れるような・・・ちょっと不思議な感じがするエッセイ本でした。
著者の物事の捉え方が割と感覚的なので、共感できるかどうかは人によると思います。私にはわかったり、わからなかったり。
個人的な感想としては、他のエッセイよりも読みにくかったですね。話題のせいか、書き方のせいか・・・。色々ととっ散らかった印象を受けました。