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- Amazon.co.jp ・本 (569ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103860020
作品紹介・あらすじ
『八犬伝』や『金色夜叉』の作品構成を支えた「偸ち聞き」の技術とは?『たけくらべ』の美登利の心変わりにおける「突然」と「偶然」の相違とは?『破戒』の「告白」は、作中の「描写」といかなる技術関係を結んだか?『道草』の夫婦の気持の齟齬は、どのような文章技術によって描かれたか?『あらくれ』のお島を「あらくれ」娘に作り上げた創作技術のポイントは?『第七官界徂徨』のしぐさ描写で見えてくる「新感覚」の技術世界とは?名作の創作技術を著者ならではの緻密な豪腕で論じ、小説の読み方の根幹を築いた代表作。
感想・レビュー・書評
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面白くない。文章が下手すぎて読みづらいので、途中で読むのやめました。
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滝沢馬琴がジュネットの『物語のディスクール』みたいな本を書いていて、その本を坪内逍遥が批判的に採り上げたりしたのだが、実はそこで馬琴が体系化した方法論(特に「偸聞」=登場人物が別の登場人物の話を盗み聞きする体にすることで地の文の説明を省略する)が明治以降の小説に「技術」として取り入れられさまざまに発展してゆくという骨子。テーマは非常に面白いが、日本の近代文学をちゃんと読んでいないと入りづらい。あとレトリックが難渋なきらいが少し。
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