- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103977025
作品紹介・あらすじ
この世界は、どこまで聴くことができるのか-調律師の郁夫、盗聴を趣味にしているマリコ、音の地図作りに熱中するぼく。都会が潜める声を描く、力作長編。
感想・レビュー・書評
-
うーん、音の地図作り……はおもしろいなーと思ったけど、結局よくわからなかった……。でもその分からなさに、不思議と惹きつけられた気も。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個々人間の感覚のズレについての”反絶対音感小説”。音楽やっていたらしい辻仁成が音を例題に、性や美、宗教の不一致をおしとやかに提示した作品。
ヘッドホンから騒音、梵鐘、性までのくだりは綺麗にノイズを更正していくんだけど、宗教を最後に入れちゃったことで個人の手に負えない問題になってしまって、閉じきれなかったエンディングに納得がいかない読者も多そう。でもこれはこれで良いと思う。ポップミュージックばかりになったら世の中平和だけど、その平和は僕たちに何ももたらしてくれない。 -
内容はあんまり覚えてないけど、
高校の図書館のどこにこの本があって手に取ったのかは覚えているという…(苦笑)
そんな経験、ありますよね?(笑) -
なんかフミの最後の書き方がすきじゃない。宗教・・。全体的に曖昧。
-
辻仁成は好きでよく読むけど、ミュージシャンだから書けた作品なんだなと感じた。
都会の雑踏にもまれがちだけど、身近な自然にも耳をかたむけてみたいと思った。 -
耳の中で音が暴れている。
-
辻仁成がミュージシャンだった、っていうのに驚き。
-
たしか、この本を読んでからか。ウォークマン、ヘッドホン・・その類はやっぱりキライやなぁ、って思った。