女流阿房列車

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103985068

感想・レビュー・書評

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  • 鉄道に乗ることが目的の旅、とても羨ましい。
    日本橋-三条大橋の東海道五十三乗り継ぎは、実際の東海道から外れつつもできるだけ多くの交通機関を利用するというコンセプトが楽しそうで、本のとおりに旅してみたら楽しいだろうなぁ。

  • たまに「プチ乗り鉄」を標榜することがあるが、酒井さんの本書を読んで、乗り鉄の正しい姿を示していただいた、と言っても過言ではない。
    内田百閒やら宮脇俊三さんへのオマージュや電車への愛情などがはしばしから感じられるものの、鉄道好きの猛者がたてた、殺人的ともいえる過密プランをもマイペースに楽しんでいる様子がほんとに楽しい。

    タイトルもさることながら、サブタイトルが秀逸だ。

    メトロな女─東京の地下鉄全線完乗16時間22分
    鈍行列車の女─24時間耐久1343.9km
    秘境駅の女─「鉄子の旅」同乗記
    「鉄子の旅プラス」(菊池直恵さんのマンガ)
    膝栗毛な女─東海道53乗りつぎ
    トロッコ列車の女─紅葉独り占め京都「鉄道」の道
    9to5の女─根室本線 宮脇俊三さんにささげる寝ずの旅
    廃線跡の女─日傘片手に北陸線旧線を歩く
    こだま号の女─東京~博多10時間半
    スイッチバックの女─信越本線・篠ノ井線「スイッチバック銀座」
    旧国名の女─四国巡礼「お線路さん」の旅
    おまけ・鉄と油の二泊三日─九州1周揚げ物紀行

    無謀ながら、いつかまねしてみたいプランもあるけれど、実は飛行機やのぞみの旅よりもはるかに高くつくプランが多いような。

  • かなり面白かった。
    鉄な人々を見ているのが好き、話を聞くのが好きな私。
    酒井さんの気持ちがよく分かる。
    スイッチバッカーが一番面白かったかも。
    でも、どれも面白かった。
    駅弁にも食いついた。

    誰か私の旅のスケジューリングしてくれませんかねぇ。

    (H22.2 図)

  • 男は黙って只見線。

著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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