プリズム

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 219
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103999041

感想・レビュー・書評

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  • こんないい恋愛小説読んだの久しぶり


    甘やかで、繊細で、それでいて鋭くて

    まっすぐ心に刺さってくる


    でも、その後広がるのは温かさ

    家族 夫婦 兄弟 恋人 友人 同僚

    さまざまな人と人とのつながりが丁寧に描かれているからでしょうか


    きれいな装丁も後押し

    私の本棚への仲間入りは決定です

  • するすると読むことができたし、
    波子たちのライフスタイルがお洒落でいいなあと思ったけど、

    個人的に、どうにも無理やり終わりに持っていこうとする感じが否めなかった。こじつけ感。
    自己陶酔に自己完結、自己満足。
    もっとゆっくり進めてほしかったかな。流れる空気自体はゆっくりだったのだけど。


    あんまり自分のなかに残らなかった。


    大人の恋愛ものはまだまだわたしにとって理解しがたいものなんだな、と思いました。

  • 私と夫、夫の友人の高槻さんと奥さんの紀代美さんの4人で
    以前はよく一緒に食事に行っていた。
    高槻さんが離婚してからは高槻さんのそのときの彼女と4人で。
    実は私は高槻さんの部屋の鍵を持っている。
    夫と飲んでいた彼が熱を出してうちで看病したときに
    ふと渡されたのだ。適当に使っていいと言われて。
    それで何となく彼のいない間に部屋に入ってみるようになった。
    ある日いたずら心から花を飾って帰ってみると
    次に行ったときに私宛のメモが残されていた。
    そこから本格的に私と高槻さんの関係が始まってしまった。
    夫はこのことに気づいているのだろうか。
    装画:ヒラタシノ 撮影:青木登(新潮社写真部)
    装丁:新潮社装丁室

    少女漫画みたいな話が読みたい気分で読み始めたのに
    不倫の話でした。雰囲気は十分ふわふわしてるんだけどね。
    実母の死のエピソードはなくてもよかったんじゃないか。
    最初に家族の話で始まるからもっと妹や弟が絡んでくるのかと思った。

    30代の女性が主人公の恋愛小説って不倫ものの方が多いのかな。
    経験則としてはそんな気がする。

  • 繊細なタッチ
    ダリアより、大人な話

  • オイオイ、TVドラマか?などとツッこみつつスルスル読んでしまった。
    これがマジックかな。

  • 個人的に、梨香はすきになれない

  • 波子、33歳、{不自由のないはずなのに}想ってしまう事

  • 家族を捨てて、恋人の下に走った母親をもつ波子は、外科医の夫と二人、不自由なく暮らしながらも、その親友と恋人関係にある。
    母の再婚相手の家族、父の再婚相手の家族、微妙に角度を変えて合わせ鏡のように向き合う人間関係を描く。
    一生涯、誰かと一緒に生きていく、ということの難しさがキリキリと迫ってくる気がした。

  • それぞれ父親と母親が違うが血が繋がっている兄弟って言うのは、良いなと思いました。
    この小説はそういうことがテーマではないですが。

  • 一見、穏やかでありながら不安定な危うさを含んだ物語でした。下手すると苛立たしい展開だと思うのですが、最後まで淡い空気に包まれたまま読み終えました。現実としては割り切れないけど、小説として読むならこういうのは好き。

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著者プロフィール

野中 柊(のなか ひいらぎ)
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説に『ヨモギ・アイス』『小春日和』、『銀の糸』、『公園通りのクロエ』、『波止場にて』『猫をおくる』など、エッセイ集に『きらめくジャンクフード』など、童話に「パンダのポンポン」シリーズ既10巻(長崎訓子 絵)、『ようこそ ぼくのおともだち』(寺田順三 絵)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ既2巻(松本圭以子 絵)、絵本に『赤い実かがやく』(松本圭以子 絵)など著書多数。『すてきなおうち』(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/J.P.ミラー 絵)など翻訳も手がける。

「2020年 『紙ひこうき、きみへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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