- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104004010
感想・レビュー・書評
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晏子とは言っても有名な晏嬰ではなく、彼の父・晏弱から描いている。政争に翻弄されつつも、高い知力・人徳・忠義を併せ持つ彼の元に、蔡朝や南郭偃など魅力的なキャラが集まってくるという展開。
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線を引いて読みたくなる小説、というのが分かります。
正直、人名・地名が混乱して、普段の私だとギブアップしそうなのですが、晏弱の魅力に引き込まれます。
上司や外部環境の思考回路と流れを遠く先々まで見越し、民の信頼を得ることで戦に勝利し土地を治める・・・商人になりすまして村に入って話を聞く、というあたりが大好きです。 -
晏嬰が読みたかったけど、晏弱から始まって、これじゃ長編なわけだと思いながら、読み終わると、父晏弱の話の方が面白かった。ただ、その他の人物の漢字は読みにくいし、イメージをつかむのに苦労した。
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晏弱と晏嬰父子の生涯。
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大昔に史記を読んだはずだが、全然記憶にない。 しかし、なかなか面白い人だ。
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2015/6/21勧められて読み始める。
後半から面白くなっている。 -
戦略の巧みさと鮮やかさに驚嘆。晏子を含む主人公各の三人組も良い組み合わせ。
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宮城谷昌光の初めて手にした作品。
全然知識が無い状態で読んだのだがとても面白かった。
初め晏弱が主役で武将としての活躍が続くのかと思っていたら、作品のちょうど真ん中で死んでしまい、あれっと思い、初めて息子の晏嬰が主役だったことに気づいた。晏嬰は父と違って文官だが面白さはそのままだった。
ちょと残念なのが、晏嬰が宰相になると終結に向かって淡々と終わっていく。
祭りがおわったら余韻も残さずバタバタと片付けをしている印象。
それでも全体の面白さはまったく削られない。
この作品をよんでから春秋・戦国時代に興味が湧きあがりむさぼりよんだきっかけとなった小説。
宮城谷作品を読破した今、また読みたくなった。他の読みたい作品が途切れたらもう一回読んでみる。 -
2008/7 再読