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- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104102037
作品紹介・あらすじ
生涯をかけた転生譚四部作は、なぜ『暁の寺』で失墜したか?『沈める滝』はなぜ「女」を描いた傑作となったか?『葉隠』を、バタイユを、三島は実はどう読んでいたか?同時代を生きた著者が解く、死に到る迷宮の謎。
感想・レビュー・書評
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三島由紀夫という、なんとも理解し難い作家とその作品に関し、同時代を生きた作者による解説・分析の書。三島の作品の主たるテーマの変遷の理由、座右の書であった「葉隠」をどう読んでいたのか、そして割腹自殺をどう捉えていたのか。強烈に感じるのは三島の美意識。魂や肉体を磨き続けること、究極の真なるものを追い求めること、それ以外のものは存在すら許さないこと(ただ、在ることは理解している)。
割腹自殺のイメージが強烈で小説を読んでもそのイメージが付き纏ってしまうが、これからは純粋に本を楽しむことにしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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