待ってました!: 花形落語家、たっぷり語る

著者 :
  • 新潮社
4.05
  • (6)
  • (8)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 52
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104118069

作品紹介・あらすじ

当代屈指の一流ぞろい。技芸と人間の磨き方、ひとを惹きつける力。十人が明かした、そのすべて。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新作落語、創作落語は古典落語から見下されている?
    どちらもおもしろい、と思うのは素人考えですかね。
    志の輔の「みどりの窓口」は名作だと思うし、上方落語(古典落語)の「青菜」はやっぱりおもしろい。なにはともあれ、落語家ってすごいよ。

  • 人気落語家のインタビュー本。
    立川流顧問の吉川潮だからこそ落語家の本音に迫り、話を引き出せているような感じがする。
    特に立川志の輔のインタビューが良い。(ただ志の輔のインタビューではずれというものを見たことがないので、志の輔の答え方がうまいだけなのかもしれない)春風亭小朝や、三遊亭円丈など、なかなかインタビューを見ることができない落語家が持っているのも嬉しい。立川談春や、立川志らくのように、若い時から知っている落語家たちのインタビューも良い。
    ただ気になるのが、林家三平や林家正蔵などをくさしていること。著者の本の中で触れているように落語ブームなどは来ていないのだ。そんな狭い落語界の中で足を引っ張りあってもしょうがないじゃないか、と思ってしまう。

    堀井憲一郎氏のように、見た落語家は好きなところを探す、嫌いな落語家はいないというのは極端かもしれない。
    しかし広瀬和生氏のように、好きな落語家はとことん取り上げる、嫌いな落語家は無視するという位のスタンスでも良いのではないか。

    となんとなく思った。

  • 面白かった。
    みんな、試行錯誤してやってるんですね…。

    いろんな高座を観たいな!

  • 昭和の名人について語る本は数多かれど、いまどきの落語家についてずずぃと見渡せる本は少ない。落語ブームならぬ落語家ブームという著者と三枝、円丈、小朝、志の輔各師匠をはじめとした10人の落語家との対談集。特に、新作落語を得意とする円丈、昇太師匠への著者のあたたかいまなざしが印象に残る。

  • さすがに 吉川潮さんです
    それぞれの芸人さんとの
    「質問」が「的を射ている」ので
    「話」が
    そのまま
    「噺」にまで
    なっている

    ここに登場する「噺家」を
    聴いたことのある人は
    むろんのこと
    まだ
    未見の噺家さんも
    それはそれは
    興味深く
    その「座談」に
    同席することができます

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

演芸評論家、小説家。1948年生まれ。
立教大学卒業後、放送作家、ルポライターを経て演芸評論の道に。
1980年からは小説を書きはじめ、「芸人小説」というジャンルを切り開く。
2003年~2014年、落語立川流の顧問をつとめる。
著書に『江戸前の男』(新田次郎文学賞)、『浮かれ三亀松』(以上、新潮文庫)、『流行歌 西條八十物語』(大衆文学研究賞、ちくま文庫)、『談志歳時記』(新潮社)、『芸人という生きもの』(新潮選書)などがある。

「2016年 『深川の風 昭和の情話それぞれに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉川潮の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×