- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104260089
感想・レビュー・書評
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どこまでも突きつけられる感覚。
硬質な作品。
前編の登場人物達の情報が、後編に響いてくる。
どこまでもつきつけれる、硬質な恐怖。
悪意。
それがその人にとって正義だったとしても。
それは悪意になりうる。
あまり、こういった作品は読んでこなかった衝撃を受けた作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上下巻、一気に読みました。結構キツかったなぁ。とにかく、起きてほしくないことが全部起きる。自分だったら、と考えてしまう。
まず、メインの事件が悲惨すぎるのだけれども、それ以上にショックなのは、人間の「思い込み」の恐ろしさ。過去の出来事を正確に思い出すのが困難なように、人の頭の中で、出来事が好き勝手に変形していく。「本当のこと」なんてあるのか。他人に「わかってもらう」ことなどできるのか。そもそも、自分自身すらあやふやなのに。うーん・・・ -
生半可な言葉では語れない。 とてつもなく重いラストに胸が張り裂けそうだ。
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バラバラ殺人事件の被害者と容疑者となった、その兄。
実家の父母、妻。
真犯人のひとりの少年と歪んだ母親の愛情…。
連鎖する事件。
ひたすら重い。
どんよりとした空気に包まれながら読み進める。
見たく無いけど、見たい。
どんな凶悪な事も、対岸の火事なら興味本位で覗いてしまう。
なんか、何が正しくて何が悪いのか分からなくなってくる。
多分、きっと今夜は夢に出てくるだろう。
一気読みするんじゃなかった…
orz -
「幸せにならなければ」といった幸福希求主義が現実とのギャップを生み、それに追い込まれていく恐さを感じた。
ネット、家族、会社さまざまな人間関係においての自分、著者の言葉を借りれば「分人」が存在するが、そのバランスの取り方や赦し、なぜ人を殺めてはならないのかについて考えさせられた。
救いがなく、孤独な人間の姿に重たい気持ちになるが、また読みたくなる一冊。 -
家族でも知らない違う一面。それがネットの中にはある。
ネット社会の闇に迫る作品。 -
救いがなさすぎる。
悪や負の連鎖が最後まで続いて、読むのがきつかったけど読まずにはいられなかった。