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- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104393046
感想・レビュー・書評
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父に進められて。
さらさらと清澄な水のような文章で
するすると読み進められた。
江戸時代という感じはあまりしなかったが、
芸事に生きる女性たちがいきいきと魅力的だった。
特に「竹夫人」と「細小群竹」がすき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この人の本も作家買い。
この小説だけがってことではないが、なだらかで静かで落ち着いた良さ -
何か一つの「芸」に身を捧げた女性たちの、少し哀しくて、けれど凛とした生き方を描いた短編集。
少し哀しい、って思うのは個人的な感想ですが(;・v・)
織姫と彦星くらいにしか逢わない男女関係みたいのがけっこうあって、芸の道があるからそれでもいい、って思ってる登場人物が多かったような気がします。
そこまで自分を捧げられるものがあることは幸せかなと思うのですが、彼女たちの覚悟とか選択に、どこか諦観が滲んでいて。
ほんとに幸せな決断として一つの道だけを選ぶことってできないのかな、って思っちゃいました。女性に限ったことじゃないと思うけど。
乙川さんの作品は登場人物たちに清潔感があってどの話も好きです。
でも次はもちょっと爽やか&幸せな予感で終わるのを読もう(笑)