逍遥の季節

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 30
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104393046

感想・レビュー・書評

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  • 父に進められて。
    さらさらと清澄な水のような文章で
    するすると読み進められた。
    江戸時代という感じはあまりしなかったが、
    芸事に生きる女性たちがいきいきと魅力的だった。
    特に「竹夫人」と「細小群竹」がすき。

  • この人の本も作家買い。
    この小説だけがってことではないが、なだらかで静かで落ち着いた良さ

  • 何か一つの「芸」に身を捧げた女性たちの、少し哀しくて、けれど凛とした生き方を描いた短編集。

    少し哀しい、って思うのは個人的な感想ですが(;・v・)
    織姫と彦星くらいにしか逢わない男女関係みたいのがけっこうあって、芸の道があるからそれでもいい、って思ってる登場人物が多かったような気がします。
    そこまで自分を捧げられるものがあることは幸せかなと思うのですが、彼女たちの覚悟とか選択に、どこか諦観が滲んでいて。
    ほんとに幸せな決断として一つの道だけを選ぶことってできないのかな、って思っちゃいました。女性に限ったことじゃないと思うけど。

    乙川さんの作品は登場人物たちに清潔感があってどの話も好きです。
    でも次はもちょっと爽やか&幸せな予感で終わるのを読もう(笑)

著者プロフィール

1953年 東京都生れ。96年「藪燕」でオール讀物新人賞を受賞。97年「霧の橋」で時代小説大賞、2001年「五年の梅」で山本周五郎賞、02年「生きる」で直木三十五賞、04年「武家用心集」で中山義秀文学賞、13年「脊梁山脈」で大佛次郎賞、16年「太陽は気を失う」で芸術選奨文部科学大臣賞、17年「ロゴスの市」で島清恋愛文学賞を受賞。

「2022年 『地先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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