恋愛小説

  • 新潮社
3.26
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本棚登録 : 267
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104412518

感想・レビュー・書評

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  • 好きな作家が増えるといいなと思って手に取りました。
    しかし乃南アサさんがやっぱり好きだなと再確認したのに終わりました。
    小池真理子さんもこの中の話よりももっとドロドロした掛け合いのある話のほうが好きでした。
    他はとりあえず読みすすめたカンジでした。

  • サントリーとコラボレーションで、5人の方の短編集です。
    お酒やバーを起点としてのお話でした。
    川上弘美さんは、年下の恋人と自分の息子を囲んだ物語。
    小池真理子さんは、突然失踪した恋人をしのぶお話。
    篠田節子さんは、友人の旦那様とのランデブー。
    乃南アサさんは、結婚前の二人の住居をめぐるサスペンス???
    よしもとばななさんは、おじいちゃんのたたずまいを色濃く残した、
    女性の恋人との決別をめぐるやりとり???

    個人的によしもとばななさんの、おじいさんのお酒を飲むたたずまいが芯が通っているようで好きだった。

  • 2011.08.24

  • 離婚をしてから何度か恋愛をしている真琴だが、
    プールに入る瞬間やからすみを食べるときのような
    ためらいを恋愛に感じることはなくならない。
    今つきあっている年下の靴屋の涼とのことを
    ふと気づくと過去形で考えてしまうのがいけない。
    息子の真幸と涼を愛しながら静かに生活を送る。
    ウイスキーをモチーフにした恋愛小説5編。

    なんで全部ウイスキーが出てくるのかと思ったら
    サントリーのキャンペーン小説なんですね。
    しかしそれにしては顔ぶれが豪華だと思う。
    川上弘美、小池真理子、篠田節子、乃南アサ、よしもとばなな。
    川上弘美のが一番雰囲気があって好きだなぁ。
    よしもとばななは少しウイスキーに捕らわれすぎている気もします。
    乃南アサは恋愛を味わうというかすれ違いの妙を楽しむ感じ。

    「夜のジンファルデル」に挿入されたぶどうの絵がいい。

  • 5人の女流作家によるFive Love Stories。
    ああそうね、なるほどねと思いながら読んだけど、さてさっぱり覚えていない。

  • もっとはっぴーな本が読みたい気分です。

  • 大人の恋愛・・・というと、どのようなイメージがありますか?
    生活というもののシガラミがない、純粋な恋愛でしょうか。
    それとも、どろどろの不倫でしょうか。

    この小説に取り上げられている5つの作品は、静かな・・・表面的には穏やかな恋愛です。

    でも、ずっと心に残る人。

    川上弘美の「天頂より少し下って」は母子家庭の母と母と息子のお話。
    息子がいつの間にか、彼女と肉体関係を持つほど成長してたことに気がついた母の気持ちが、淡々と語られています。

    息子を持つ母の気持ちって、こんなことを思うこともあるのかなぁと、まだ幼い王子様たちを見て思いました。

    小池真理子の「夏の吐息」は突然失踪した男性を6年間、男性の実家で、男性の母と待っていた女性の話です。

    彼女はずっと同じ場所で待っていたけれど、そうでない道を見つけます。

    「昌之、私は待つと思うのです。この先も永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。・・時空を超えてあなたを待とうと決心した。そして今、その決意は、何か壮大な、きらきらした、真新しい夢のようになって私を包み込もうとしている。しかもその夢は同時に、夏の午睡のようにけだるく、おとなしく静まり返ってもいるのです。」

    他の3篇も、同じように静かで深い作品ばかりです。
    一時の熱情だけの恋愛だけでなく、こんな男女の恋愛関係を、改めて文章で読むのも悪くないかもしれないですね。

  • 恋を読む。恋に酔う。甘くせつない痛みが胸に広がる、ひそやかな時間――5人の名手による極上の物語。サントリーとのコラボレーションで超話題、売り切れ店続出のミニ本「新潮ハーフブック」が一冊に!    乃南アサ、よしもとばなな特に良く、川上弘美及第点、残る2人が最悪

  • 「夏の吐息」は最初読んで …?って思ったけど、なんだかこうゆう救われるようなそうじゃないような話もいいなあ。お酒が飲める歳になったら、もう一度さらっと読んでみようかな。

  • 恋を読む。恋に酔う。甘くせつない痛みが胸に広がる、ひそやかな時間
    ――5人の名手による極上の物語。サントリーとのコラボレーションで超話題、売り切れ店
    続出のミニ本「新潮ハーフブック」が一冊に!

著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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