むすびつき しゃばけシリーズ 17

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 811
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507252

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズ、最新作。若だんなと妖たちとの絆、若だんなの前世や輪廻転生がテーマ。でも、一番大事なのは今、先のことを思って泣くより、今そばにいる人と日々を大切に生きることが大事だと改めて感じた。

  • 今回は前世や生まれ変わりがテーマ。
    最初の蒼玉の話が一番面白かったです。これからも蒼玉が登場するといいなぁ。

  • しゃばけシリーズ#17。輪廻転生が題材になった5話。貧乏神金次が200年ほど前に会った、若旦那の前世とそのゆかりの蒼玉の話、死神と狐と地縛霊の話、付喪神鈴彦姫の神社と幽霊と失われたゴールドの話、悪鬼の縁談と栄吉の菓子の話、猫又ダンゴの長屋の夕助の転生の話。悪鬼の話が終盤まで面白かっただけに、ラストが”ほんでどうなったねん!”とモヤっとした。あとは、いつもながらのほんわかといい話。幽霊多め。

  • 若だんなは何度生まれ変わってもイイヤツだなぁ~(*^^*)若だんなの祖父・鈴君もイイヤツだったもんなぁ~(*´∇`*)という事でいろんな転生のお話♪若だんなは人だから、いつかは妖達とお別れする日がくるけれど、きっと皆で帰ってくるのを待つんだろうな(^^)と「えどさがし」を読んでいるから強く思う(*´ー`*)でも普通に転生せずに神が関わると大変な事に!!(>_<)

  • 若だんなと妖達のむすびつき。
    何千年も生きる妖と生の尽きる人との関わりは中々に難しい。
    生まれ変わりはあるかもしれないけれど人になれるとは限らない。
    今生きて一緒にいることを大切に。
    相変わらずの若だんなと妖達の愉快な、時には考えさせられるエピソードを楽しんだ。

  • +++
    箱根に出かけた病弱若だんなの身に、一体何が? 累計800万部を超える「しゃばけ」シリーズ最新刊! 自称「若だんなの生まれ変わり」という死神が、三人も長崎屋に乗り込んできちゃった! その上、前世の若だんなに会ったことがあると言い出す妖が続出? 前世の若だんなって、いったいどんな人だったの~? 妖は長い時を生きる。けど、人はいずれ……。だけど、みんなと一緒なら、明日へ行ける! 大人気シリーズ第17弾。
    +++

    まず驚きは、もう17作目ということである。若だんなや妖たちともずいぶん長いお付き合いになったものである。今作でも若だんなは寝付いたり、具合が悪くて湯治に行ったりしているが、留守の間にとんでもない人たちが訪ねてきたり、前世での結びつきを感じさせられる出来事が起こったりと、相変わらず平穏な暮らしは続かないのである。そんな中でも、若だんなは、妖たちや兄やたちがいつも周りにいてくれるからこその幸せをしみじみと噛みしめるのである。それにしても、一太郎が健康になる日は来ないのだろうか。いい加減寝付かないようにしてあげてほしいと願ってしまうシリーズである。

  • 今回のテーマは輪廻転生って・・前からそういうテーマってあったっけ?~<昔会った人>貧乏神の金次が付喪神化した蒼玉を見て思い出した。戦国の世、野武士に狙われた村の若長の生まれ変わりが若旦那だったのだ<一月半>若旦那が箱根に湯治に出て帰らない離れに死に神が三人現れ、そのうちの一人が若旦那の生まれ変わりだという。本当なのか、偽物は誰か、偽物の狙いは何か。通りすがりの者も庭に入れて化け合戦が始まる<むすびつき>鈴彦姫は自分の本体がある神社の星ノ倉宮司の生まれ変わりだという。証拠がないかと神社を訪れると、古道具屋が神社の一切合切を買い取ると言っている。自分の本体も売られてしまうと慌て、宮司が死の直前まで細工を施していた何かを捜す<くわれる>鬼女のもみじに青刃との縁談が持ち上がったが、それを嫌うもみじは、300年前の若を求めて長崎屋の離れに。若旦那の於りんともみじが攫われ、若旦那の幼馴染みが作った菓子の作り方を渡し、菓子屋に就くなと脅し文が届く。攫われていった先は広徳寺と踏んで慌てず赴く<こわいものなし>女房を捨てて逃げた亭主に憤慨した若い男が女と一緒に暮らす猫が猫又になって長崎屋の離れに顔を出すのを知って出入りし始め、生まれ変わりがあるなら何も怖くないと無茶をし始めた。心配した若旦那が広徳寺で説教して貰おうと連れて行くが、神職と僧との諍いで飛んだ擂り鉢に当たって死んでしまう。大物主命は転生させてやろうと、蝶・鯉・九官鳥になって女と暮らし始める~小説新潮に5回連載して単行本化するという話ができているから、やれる手法だね。流石売れっ子というか、このしゃばけ以外はダメダメだからね

  • 人とあやかしは同じ時の過ごし方じゃない…今回は全体通して、ちょっと切なかった。
    久しぶりに於りんちゃん出てきた。ちゃんとヤキモチ焼いてて可愛いかった(笑)

  • 【収録作品】序/昔会った人/ひと月半/むすびつき/くわれる/こわいものなし/終

  • しゃばけ最新刊。今回も若だんなとあやかしたちが明るくあったかく事件を解決する。タイトルにちなんで、さまざまなむすびつきで短編が綴られる。巻末につけられた書き下ろしの「終」がとても良かった。人の死や転生については、永遠のなぞで、自分の死も大切な人の死も考えたくないが、考えない日は少ない。だから、この「終」がとても良かった。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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