- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104541072
感想・レビュー・書評
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三浦しをんの書くさまざまな職業の人の物語は作者のまさにこの「ふむふむ」精神が生んでいるのだなあ。
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お仕事インタビュー。相手はすべて女性。靴職人から始まり、ビール職人、女流義太夫三味線、漫画アシスタントやペンギンの飼育係、現場監督やお土産屋など。意外と、ふら~っとその道に入った人もいて読んでいて面白かった。人生流れるままに流れててもなるようになるんだなと。
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三浦しをん×女性職人の対談集。
それぞれ色のある職業に就いているひとたち、働く女性の姿がリアルに読めて面白かった。
インタビュアーの三浦さんの腕が確かだから、っていうのもあると思う。
個人的な興味も大いに手伝って、漫画のプロアシさんの話が一番ふむふむだった。 -
テーマに沿って、色々な本が出て面白かった!ゆるい本で参加しました。
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★★★★★
子供に向けての職業紹介ではない。
しをんさんの興味のおもむくままに、取材相手を選び(みなさん女性です)、インタビューをする。
取り上げられた仕事についてだけではなく、職人さんたちの人生観などもうかがえて楽しいです。
ひょうひょうとしたインタビュー集。オヤジーテイスト^^
(まっきー) -
「職人さんや芸人さん、特殊技能を活かして働いている女性のお話をうかがおう」と始まった突撃実録の連載企画。小説と随筆、妄想の名手が驚きと感動とともに「ふむふむ」と相槌を打った四年にわたるインタビュー集。
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さまざまな職業に就く女性たちへのインタビューが収録されている。
写真も掲載されているのですが、皆さん、とてもいい顔されているなあと思った。 -
女性技術者のもとへと赴き、その仕事内容を教えてもらうというエッセイ。
会社員もいれば、独立している人もおり、さまざま。
紹介される仕事は多岐に渡っており、どれも縁遠いものばかり。
そもそも、人の仕事内容について詳しくは知らないものだと気付かされます。
まえがきとあとがきは、著者らしさいっぱいですが、もっぱら聞き役に徹しているため、本文ではいつものしをん節は炸裂せず、なりを潜めています。
割とオーソドックスな会話形式のインタビューとなっていますが、女性同士ならではの気付きや意外な面でのあるある共感点が見いだせるため、未知の職業にも親近感が持てます。
小説家という専門性の高い著者が、まったく異なる専門家から仕事の魅力を引き出すことで文章に醸し出される、仕事を愛する気持ち。
革職人のところで、革に皺が寄っている様子を「トラが出ている」と表現すると知りました。
また、日本の伝統芸世界の女性たちが、男性名を持っているのがかねがね不思議でなりませんでしたが、女義太夫のところで、女性が義太夫を演じるのが色っぽいと評判になり、
風紀を乱すと御上から禁じられたため、男名前で登録して生き延びたという流れを知りました。
つまり男っぽい芸名は、幕府を騙した名残りだというわけです。
おそらく、ほかの伝統芸も、そのようにして男名前になっていったんだろうと納得できました。
また、炭鉱時代の名残として、過酷な労働だからという理由で女性はトンネル内では作業できなかったことも知りました。女性の社会進出により、2007年に法律改正されたそうです。
鎌倉の長谷寺前の土産物店は、もちろん観光メインの大仏グッズはあるものの、信仰の対象である大仏への配慮を怠らず、客の意見を取り入れて品揃えしているとのことです。
海外の観光客も多く、特にインドの人などはとても信心深いからだとのこと。
先日、京都の清明神社前の土産物屋と神社が、商品としての神社グッズをめぐってトラブルになりましたが、それとは心構えがまったく違うと思いました。
そのほかにも、ペンギン飼育しか目指しておらず、ほかの動物を怖がる動物園飼育係(最寄りの夢見ヶ崎動物公園)や、著者の興味ベクトル上にあるとは思えなかったウエイトリフティング選手、もう存在しない職業と勝手に思っていた活版技師など、普段なかなか仕事話を聞く機会のない仕事を持つ女性たちが登場していたのが、興味深かったです。 -
そういう職業が存在するのは知っていましたが
一体何をしているのか、どんな事をしているのか。
知らなかった向こう側が、ちらっとのぞける15職業。
人数は16人、ですがw
やはり一番興味があるのは編集者。
とはいえ、語られている内容で印象的だったのは
この語り手(?)が年齢不詳、という所。
いくつなのでしょうか…?w
驚きだったのは、土木の法律。
確かに、昔なら使われそうな部分ですから
保護の対象、という事ではなくてはならないものです。
己でものを作る、という事ならば、最初の靴職人。
手に職を、というあこがれもありますが
それをいうなら染織の方も。
自分の思う事を形に出来るって、素晴らしい事です。
何になろうか、と考えている人にもいいかも知れませんが
やはりそこへかける情熱が半端ないかと…w