EXIT

著者 :
  • 新潮社
3.38
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本棚登録 : 81
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104638017

作品紹介・あらすじ

「リストカット」「アームカット」「摂食障害」「PTSD」…、自傷系サイトを漂う私たちの孤独、そして狂気。-この「時代」が生み落とした、問題小説。

感想・レビュー・書評

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  • 自傷癖のある人たちが集まったネット

    自傷、オーバードーズ、精神障害

    ある別のサイト主催者がある日原因不明だけど亡くなった

    その時からサイト運営者もなんだかおかしくなる

    人はいろんな気持ちや思いを抱えていて確かに辛い時は辛いけど周りと一緒になって抜けようとするのを止める

    そしてそのトップの人をギリギリにしようとする

    読んでいて気持ちは良くなかった

  • 自分はこちら側?それともあちら側?とさ迷う主人公ともみがリアルであり、逆算して考えられる、悪意、閉塞感にはシンクロするものがあった。

    警告の鐘を自分自身に鳴らす為にも読んで良かったと思う。


    読む人を選ぶ内容だけど。

  • 図書館で見つけて、主人公の名前が『ともみ』だったから借りてみた。
    思っていたよりも、かなり重い内容でした。
    わたしには分からない世界だけど
    かなりリアルだと感じる小説でした。
    登場人物達のこころの中も、
    わたしには8割~9割以上は理解できないことばかりで
    たまにこの小説の中に出てくる「健常者」と同じく
    「なんで」とばかり思ってました。
    本人達も、結局は模索してるんだって分かって、
    それもびっくりしましたが。

    でも、全部が理解できないわけでもなく、
    たまに理解できる部分もあったり
    気持ちもほんの少しだけ分かったり。

    でも、気分が滅入ってる時に読んだりしないほうがいいと思います。
    引き込まれてどんどん読み進めてはしまいますが、
    滅入って無くても、結構読み終わりは(わたしにとっては)気持ちいい物ではなかったので・・・・・・。

  • 主人公が一番悲惨で出口が見えなくて皮肉なモノだな。

  • 一部のバンギャすごく好きそう(偏見)
    つかバンギャだもんなw
    雨宮さんのバンギャルアゴーゴーはおもしろいよ!

    これはなんか暗くなります

    (20081121)

  • 2007/9 読。

  •  欲しいものがわからない。欲しいものなんてひとつもない。だから私は、ここにいる自分を持て余している。もうずっと。
     書き割りの舞台に迷い込んでるみたいだ。たった一人で。
    (P.78)

  • 病名もついていない、中途半端であることが心の苦しみである主人公に共感しました。

  • どこまで行っても出口が見えない。救われない。

  • 生きづらい現実社会から逃避し、インターネットの自傷サイトに行きついた人々。
    しかし、徐々に自傷のエスカレートのスパイラルが進み、その中で、安住の地であるはずだったサイトも、自傷行為の競争というスパイラルに巻き込まれていった。
    著者が「生きづらさ」の根源に立ち向かう過程でで産み落とした小説。
    現代社会の生きづらさの根源を解決しない限り、どんな安住の地を作っても、人間は「生きづらさ」の中で負った傷を、悪い形で増幅し続ける。
    自傷しあい、遂に本当の「死者」を出してしまった彼女たちの結末は、ひどく悲しい。

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著者プロフィール

1975 年北海道生まれ。作家・活動家。「反貧困ネットワーク」世話人。フリーターなどを経て2000 年、『生き地獄天国』( 太田出版/ちくま文庫) でデビュー。主な著書に『生きさせろ! 難民化する若者たち』( 太田出版/ちくま文庫)、『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』( 太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録 2020 年、この国の底が抜けた』( かもがわ出版) など多数。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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