- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309617374
感想・レビュー・書評
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自分のことのようでもあり、テレビから流れる特番のようでもある。
現代はカウンセラーが道案内するのかも知れないなと思う部分、昔はお節介なご近所さんや、世話好きな先輩が何かと手を差し伸べた。
人間関係の希薄は、文章と会話の違いから時として小さな爆発物を孕んでいるよう。
皆、つまづいたり、転んだり、色々あっていい。
起き上がるのが辛いと言っていい、そう自分にも優しくいいたくなる本だった。 -
失敗するのが怖い、乗り越え方がわからない。失敗するくらいなら、何もしない方が傷つかないからマシだ。そう思ったときに出会った本がこの本でした。
作者の方が、この本を出版しようと思った経緯が、まさに今の私が思っていることだ…!と共感して、同じ思いを持った方がいるんだと嬉しさを感じながら読み進めていました。
短編集のような、ときにインタビュー形式の形で、様々な職業の「大人」の失敗や、失敗に対する思いを感じることができます。
この本に出てくる方々のような思い切って失敗をさらけ出せるような自分でいられたら、という理想もありつつ。
今の自分は、失敗をさらけ出すのはとてもできないよなぁ…と思う私です。
いろいろな大人のサンプルに心を救われます。
今後失敗して、気持ちを切り替えられなくなったとき、気持ちに余裕がなくなったときにまた読みたいです。 -
弱さを見せること苦手なのでもっとやっていきたい
弱い部分見せてくれる人好きだし -
読んでよかった…
若い頃にこういう話を聞けていたら、もしかしたら、もう少し生きやすかったかもしれないし、何も変化なかったかもしれない。今だから響くということもあるかなと思ったりもした。
心がキツイときに読むと少し落ち着ける本だと私は思った。 -
著者の雨宮さんの体験が、いま中学生の娘を育てている真っ最中の私に戒めを与えてくれました。長女のためを思って心配ばかりして色々と求めすぎもしかしてとてつもない重圧をかけてしまってはいないか。母として、手をかけずに目をかけるように関わっていきたいと思えた。たくさんの方へのインタビューには人はそんなにきれいごとばかりでは生きられない、たくさんの失敗はたくさんの成功のもと、失敗しても大丈夫!とこの年でも前向きになれます。
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著者がいろいろな人物(作家、元ひきこもりやホームレス、研究者など)へのインタビューを通じ、「失敗」や「弱さ」とは?それらをどうしていけば良いのか?を探っていく本。
●ヘルプを求める際のハードルとして、「自分自身が助けられる/生きるに値する人間であるという自己肯定感」と「他人や社会への最低限の信頼感」。貧困やいじめなどは特にこのふたつのハードルを越えるのが難しい。
●(コロナ禍含めて)積極的に社会のせいにする。自分ではなく社会の構造などに問題があるのかもしれない。
●死なない程度に安心して失敗できる場所があること、優秀な支援者がそれを奪わないことも大事。
今の日本社会は“レールを外れたらおしまい”“異分子はアウト”などと10代の頃からあちこちで植えつけられる&学校でも会社でも“成果”をとにかく求められるので、“積極的”に失敗する機会がほとんどない・完璧主義な性格の人間ほど“失敗してはいけない”という思い込みがあるのが難しいと感じます(もちろん会社や人に大損害を与えるレベルのものは別ですが……)。
社会そのものや環境・立場を変えるのはなかなか難しいですが、失敗を引きずることで注意を無駄に使わないこと・学びに変えて未来に注意を向けること(飯野謙次・宇都出雅巳「ミスしない大百科」より)や、本書のインタビュー中にもありますが「失敗したからこういう出会いがあった!」と逆転の発想で捉えてみるのが自分自身でできる事かなと思います。
「死ぬ気でやれ、死なないから」みたいな言葉は好きではないけれど(実体験として心身が死ぬ寸前の思いをしたので)、ちょっと人間関係で失敗しちゃった、とかでは即人生おしまい/それが延々と続くことはないし、失敗して逃げてもなんとか継ぎ接ぎで生きてる人間もいるよ、失敗したことで生まれる人間関係や気づきなどもあるよ、と10代の子には言いたいです。親や先生、支援者が「失敗しても弱くてもいいんだよ」と伝えて見守っていく環境などを作っていくことも大事かなと思います。 -
私もたくさん失敗して、その話を子どもに聞かせようと思った
弱いロボット
見通しが甘い冒険家 -
全編やさしく手を差し伸べてきてくれてるような本だった 今苦しい人が読んで何かしらがヒントになるといいなあ