- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309617374
感想・レビュー・書評
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生きづらい世の中を生きのびるための秘訣がたくさん。
中でも1番最後の、「安心して失敗できる環境を作る」ことに共感した。
1度失敗するとダメ人間と烙印を押され、人生をやり直せないような殺伐とした世界は誰にとっても生きにくい。
失敗しないとそれが失敗だと気づかないから、失敗を恐れずドンドン挑戦すればいい。
挑戦するには勇気がいる。つまり何かに失敗したということは勇気を出して挑んだ結果なのだ。
P61〜62 ↓月乃光司の巻
どんな大人がいれば良かったか?
→低収入だけど楽しく生きてる人たち、適当にやってる大人(のサンプルがもっとあればいい)
P63
ドンドン失敗した方がいい。そうすれば間違いなく慣れる。人生のかなりの問題が、場数と慣れで解決します。
P65
どれだけ失敗したかが人生の醍醐味。「恥をかいてこそ俺! 失敗してこそ俺!」と思えるようになってから、生きられるような気がしてきた。
P106〜 角幡唯介の巻
自己責任という言葉が蔓延りすぎて、何もやらないことが得になることが1番嫌。
何かやると叩かれるから、何もやらない立場になって、何かやってるやつを責める。
日本の自己責任論は、自己責任という名前を借りた切り捨てというか、何かをやらせないための言葉になっている。
それは卑怯者の論理。それが広がると、ドンドン失敗を恐れる雰囲気になる。
「僕はもう自分のやることで必死だから、正直いって他人のことはぜんぜん気にならない。」
P110
短所があっても、「逆にそういうところがあるからこんなことができる!」と良い方向へ目を向けて解釈する。ポジティブ思考!
「楽しい人生を送れている」と断言出来る大人!
✅P103
「僕は自分の内側から湧き上がってきたものに従って生きていく感じだから、自分のことしか考えていない。自分のやりたいことを貫徹するためには、他人に何と言われようが構わない。もちろん多少は気にするが、最終的には自分のやりたいことを押し通す感じでやっている。」
もっと適当でいい!
P124 東畑開人の巻
煽り運転をする人は、実はかなりキツい生活をしていたと。
非人道的な扱いを受けている人が今の社会にはたくさんいる。
一見酷い言動の裏には切実に苦しい思いがある。 -
14歳の時に聞きたい、失敗経験者からの生きていくヒント。本当に頑張らなくていい、人に迷惑をかけたっていい。みんな、もっと楽に生きようよ❗
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主に10代の子をターゲットにした本だったけど、大人の私にも刺さることがたくさんあった。いまの世の中は特に若い子にとって生きにくいと思う。だからこの本が勇気を与えてくれると思う。ずっと読んでたい本がだった。「私」が「私」をこれでもいいんだって肯定してくれる。そして私もひとの失敗に優しくありたいし寄り添っていけるひとになりたいって思う。何かをしようとするんじゃなく伴走者でってのがポイント☆
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失敗するのが怖い、乗り越え方がわからない。失敗するくらいなら、何もしない方が傷つかないからマシだ。そう思ったときに出会った本がこの本でした。
作者の方が、この本を出版しようと思った経緯が、まさに今の私が思っていることだ…!と共感して、同じ思いを持った方がいるんだと嬉しさを感じながら読み進めていました。
短編集のような、ときにインタビュー形式の形で、様々な職業の「大人」の失敗や、失敗に対する思いを感じることができます。
この本に出てくる方々のような思い切って失敗をさらけ出せるような自分でいられたら、という理想もありつつ。
今の自分は、失敗をさらけ出すのはとてもできないよなぁ…と思う私です。
いろいろな大人のサンプルに心を救われます。
今後失敗して、気持ちを切り替えられなくなったとき、気持ちに余裕がなくなったときにまた読みたいです。 -
(新ひだか町静内)
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弱さを見せること苦手なのでもっとやっていきたい
弱い部分見せてくれる人好きだし -
自分のことのようでもあり、テレビから流れる特番のようでもある。
現代はカウンセラーが道案内するのかも知れないなと思う部分、昔はお節介なご近所さんや、世話好きな先輩が何かと手を差し伸べた。
人間関係の希薄は、文章と会話の違いから時として小さな爆発物を孕んでいるよう。
皆、つまづいたり、転んだり、色々あっていい。
起き上がるのが辛いと言っていい、そう自分にも優しくいいたくなる本だった。