張り込み姫 君たちに明日はない 3

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104750030

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズおもしろいな。世の中にはいろんな仕事があるのねえ、と思ったり、こういう人うちの会社にもいるいる!と思ったり。続きがはやくでないかなー。

  • さくさく読めた。三話目は男なら共感するのでは?
    主人公の周辺に進展はなかった。

  • リストラ代行業の会社の面接員の真介。今回は、英会話学校、旅行会社、自動車会社、出版社のリストラを行う。シリーズ3作目。

  • リストラを扱った小説だが、オムニバス形式でリストラされる人のバックヤードが描かれている。「みんなの力」は心温まるお話し。

  • やば!File.3みんなの力を読んで泣きそうになってしまった。今、自分が欲しいものが描かれてるよ。

    こんな風に真剣にものごとに取り組みたいし、そして、欲張りではあるが評価されたいと思ってる。

    いつのまにか現職にしがみついてる自分がいることを思い知らされた。なんでもできると過信していた若さを失っていたみたい。

    そんな青さを思い出した。

  • 英会話学校の講師を勤める優子は
    自分のやりたいことがはっきりとわからず
    ホテルマンから大学院を目指し今の仕事にたどり着く
    「File1.ビューティフル・ドリーマー」
    旅行会社営業の古屋は営業成績はいいのだが
    中途の面接で宣言したとおり自分の給料の3倍分までしか働かず
    女の子にちょっかい出したり定時で帰ったりと上司の反感を買う
    「File2.やどかりの人生」
    自動車ディーラーのメカを務める宅間は
    車への愛着が人一倍強く古い車を大切にする顧客の評判は最高だが
    車を移動手段としか見ない客や効率化を図る本社からは受けが悪い
    「File3.みんなの力」
    文芸志望のはずが週刊誌配属となった恵は
    週刊誌が廃刊となり上司の計らいで文芸部署に移る手はずとなっていたが
    自分は本当に文芸がしたいのか悩む
    「File4.張り込み姫」
    装画:井筒啓之 装丁:新潮社装丁室

    リストラ請負会社に務める真介が
    今回も様々な職業の人間と面接し、行く末を見届けます。
    英会話学校講師、旅行会社営業、自動車ディーラーのメカニック、週刊誌記者。

    週刊誌記者なんて出版社の名前も真潮社だし
    作中では株式会社だけれども「働きマン」みたいな感じで
    かなり内実を表しているのでしょう。
    「FOCUS」の廃刊時にはこんなごたごたがあったのかなーと想像しました。

    一番人情味に溢れているのは「みんなの力」。
    こんなにとんとん拍子に話が進むのは御都合主義かもしれないけれど
    効率化を図る企業とは別に丁寧な仕事をする職人気質の人が
    きちんと生きていけるような社会になればいい。

  • リストラシリーズ第3弾。真介より上手なロクデナシが出てくるなど、今回も楽しめた。

  • ひさしぶりに図書館に行ったら、この本が!!!

    その日一日幸せだった♪
    というくらいこのシリーズが好き^^


    なんかほんわかする。
    キャラクターがいいんだろな。

  • 君明日シリーズ第三弾、前作までの斬新感は少し薄れますが、何か「今どき、いい話.....」という作品にほっとさせられます。

  • 僕たちに明日はないシリーズ第三弾。仕事とは、の各々の立場からキャッチーな内容でまとめている。以下メモ。(1)学歴で証明出来るのは、迅速な事務処理能力と答えの確定した事象への理解力、全般的な知識及び教養の高さに過ぎない。…大事な局面に立った時の判断力、ファジイな問題に対する洞察力、そして自らの身体を掛けた決断力は本来のポテンシャルや気質による。(2)働く意味、つまり、仕事を通した生き方は、たとえ同じ職種でも、その現状により、その生いたった過去により、それを踏まえて目指している未来により人それぞれ。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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