- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105063719
作品紹介・あらすじ
毎年恒例、英国王立研究所のクリスマス・レクチャーでその数学者は語り出した。素数の謎にゲーム必勝法、果ては世界七大超難問であるミレニアム問題にいたるまで…。世界的ベストセラー『素数の音楽』の著者にして今なおトップクラスの現役数学者が古今の数学者たちの豊富なエピソードを交えながら不思議の国へご案内。
感想・レビュー・書評
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数学の問題の小ネタ集だが、ロジカルシンク系の問題が少なかったのが残念。
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☆一般人向けの本らしい。
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授業では習わない日常に密着した数字にふれることができます。
例えば、魔法陣や17と29の素数がこの世界の終りになるわけなど・・・
また、様々なクイズがのっているので、
ミステリーや暗号が好きな方にオススメ!!
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https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
多分これは、私に数学の素養がなかったから楽しめなかったのではないかと思うけれど、面白そうなタイトルと序文に惹かれて買ったものの、全然「ミステリー」を感じられなかったし、ワクワクできなかった…。
数学が出来る人はカッコイイし、数学的な閃きは本当にクリエイティブだと思うけれど、私にはその世界を楽しむことが出来ず、残念です。。 -
『素数の音楽』のマーカス再び!ですよ。再び!って、この間に出ていたらしい『シンメトリーの地図帳』は、次に読むので、発行順としては三度、ですね。
冨永星って、宇宙の謎65で覚えたけど、素数の音楽もだった。この方、理数系の翻訳者なのね。
p24
フランスの作曲家オリヴィエ・メシアンが、第二次大戦中にドイツ軍につかまって、下士官兵用捕虜収容所に。クラリネット奏者、チェロ奏者、バイオリン奏者がいたので、それと自分のためにピアノ四重曲奏を作った。すごい話だ。
「世の終わりのための四重奏曲」クァトゥオール・プル・ラ・ファンデュ・タン
この冒頭の「水晶の典礼」と呼ばれる楽章で、17と29という素数で、決して終ることのない時を感じさせる。
ピアノが17拍のリズム信仰。バイオリンとクラリネットが、かな、29の和音からなるハーモニーで。
ハーモニーが全体の三分の二くらいに差し掛かッタところで、17音のリズムがふたたびくりかえされる。
17と29は素数だから、17*29音までいったところで、はじめてリズムの進行とハーモニーの進行の組合せが元に戻る。
『数学ガール』で似たような話がなかったけ。無限上昇するオクターブのピアノの連弾みたいな話があったけれど、あれも数学だった。
p28
『銀河ヒッチハイク・ガイド』に、バベルフィッシュって魚が出てきて、これを耳につっこむと、即座に万能翻訳が可能になる。というSFらしいんだけど……え、生魚?
耳から魚がダランと垂れてる姿を想像すると、非常に笑えるのですが。
自然界のおもしろい素数、素数ゼミ。
13年とか17年に一度の周期で大発生するので、近隣の住人はその季節は逃げ出すんだそうで。
これ、13年ゼミも17年ゼミも、素数なので13*17年周期でしか同時発生しないから、生存率があがるんだけれど、その素数になった原因は、天敵の発生時期とずらすためだったろうという話。
天敵自体はもう滅びて、素数ゼミの生態だけが残った。
セミは森に1種類って……アメリカの森って、そんなにセミの種類少ないの?
夏にうちの外で鳴いているセミだでも、簡単に、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、他にもいるな。最低でも、3か4種類はいるのだけれど。
そういえば、上野動物園に来た何だかで来たドイツの人が、おみやげに何かと言われて、一本の木を指したそうな。
「ドイツには、音を立てる木はない。鳴いているあの木が欲しい」
それはセミが鳴いていたんだけれど、彼の住んでいる地方にはセミがいないから、わからなかったそうな。
セミがこんなに鳴きしきるのって、日本くらいなのかしら。
最近ではもう、朝の5時から鳴いていてうるさいのだけれど。
(修羅場で徹夜していて数年間の観察で気づいたのだけれど、うちのあたりでは3時に鳴きやんで5時に鳴き始める。こんな状態にさせられてしまってかわいそうに……)
最小の自然数であり奇数だけれど素数ではない1と、偶数なのに素数である2! 素数の中で偶数なのは2だけ!
興奮するとはこのことだ。
この、村八分感、そして孤高感、素敵じゃないですか!
「浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ」解説に、「数学は理解できる限界があって、それは人によって違う。その限界が、中学校で来る人もいるし、高校で来る人もいる」という話があり、それで言ったら、くりあがりの足し算から苦手な私はもう小学生時代に限界に半歩踏み入れていたわけだ。
でも、マーカスの本や計算ノートシリーズや、その他数学の本を、結構好きで、理解できないまでも楽しんで読んでいる部分もあるから、こういう話自体はいいよねえ。
p126
アレックス・ガーランドの『四次元立方体』(テッセラクト)というのが、四次元立方体的な小説らしい。
読んでみたい。
p209
ここ以降、クレジットカードに至るまで、暗号の解き方。
『素数の音楽』でもN時間時計、つまりN進法の応用だと思うのだけれど、これで暗号が説明してあった。
当時、理解出来なかったんだよねえ。
書き方が違ったのか、私が少し理解力増したのか、理論は理解出来た!
しかし記憶では、あっちの本ではRSA暗号も説明していて、あちらの説明で感心したような……
p280
重力の問題。
これ、実は地球上の通常空気中で実験したら、等しくはならないというのを知ったときに、やっと謎が解けたんだよね。
これの実験映像があるって教えてくれた人もいるんだけど、そういえばまだ見てない。
1971にアポロ15号の飛行士、デイヴィッド・スコットが、月面でえ地学用ハンマーと、鷹の羽を同時に落として、ガリレオの実験を再現。
月には空気がないので、月面に到着するまでの時間は同一だった。
つまり、羽根とボールで実験した場合の差。また、鉛を詰めたボールと空気を詰めたボールの同時到着。
これは空気抵抗の差であって、物の重さは、落ちる速さと無関係だと。
p310
レミングって崖から飛び降りて集団自殺するのかと信じていたのだけれど、そうではないらしい……
あれは、ウォルト・ディズニーの博物誌チームが映画『白い荒野』撮影時に、「働きかけて」崖から落としたそうで。
レミングの数が四年ごとに劇的に落ち込むのは、数学で計算出来る。
私にはこの数式は難しくて理解出来なかった。 -
素数に暗号、ミレニアム問題まで。『素数の音楽』著者が贈るクリスマス・レクチャー。毎年恒例、英国王立研究所のクリスマス・レクチャーでその数学者は語り出した。素数の謎にゲーム必勝法、果ては世界七大超難問であるミレニアム問題にいたるまで……。世界的ベストセラー『素数の音楽』の著者であり、今なおトップクラスの現役数学者が現場の数学者たちの豊富なエピソードを交えながら不思議の国へご案内!
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この手の本は、落語の枕みたいな話がすこしあって、そこから急に、あるいは自然に本題に入って行くわけだが、話題の飛び方が、予測できず、はらはらした。数字にまつわるものは、よのなかの全てであるから、蝉の寿命の話とユダヤ人の音楽の話が同列で扱われて、たじろいでしまった。
ボリュームがけっこうあるので、ひとつずつ、ネットで小話としてよんでもいいかなぁ。というかんじ。 -
文章の流れなどはよいが、驚きのある内容はなく、ごく基本的な内容のみ。数学系の本を読んだことがない人、中高生が読む本なんだろう。
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ミレニアム問題を軸にしているし、お約束の話がきちんと取り上げられているので、類書を読んだことが無い人にはとっつきやすい。
多く読んでる人には、各章の序盤がテンプレ的な話なので、面白そうな初見の話になってもつい目が飛んでしまう。 -
読み進まず、断念。