マザリング・サンデー (新潮クレスト・ブックス)

  • 新潮社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105901455

感想・レビュー・書評

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  • 自転車で走るシーンが良かった。本屋で働くところも良かった。

  • 峰さんのおすすめを見て。

    久々に原書で読みたい!と思った本。
    もどかしいし、もったいない気持ち。

    もっと味わえるものがありそう。

  • 訳者が引用した言葉を、さらに借りるならば、
    これは「長篇に見いだせるのと同じ複雑さに、それよりも快適なかたちで出会える」

    『ウォーターランド』『最後の注文』と超・長編なイメージのあるスウィフトにしては、短いかもしれない。
    でも濃く描かれた半日と、その何十年もあとのことを物語るには、ぴったりの長さだ。
    余計なものはなにもないし、足りないなんてこともない。


    孤児だったけど、孤児院で半ば教育を受け、メイドになったジェーン。
    すこし頭が切れて、狡くもなれて、
    となりの家のポール坊っちゃまの娼婦になり、友達になる。
    そんな彼女の、1年に一度の「母を訪う日マザリング・サンデー』
    母のいない彼女はどう過ごすことになるのだろう。

  • 「年に一度の里帰りの日(マザリング・サンデー)の日、ジェーンは生涯忘れられない悦びと喪失を味わった」とあるけれど、「屋敷の中を一人で、そして全裸で歩いていた」とあるけれど、私がこの作品を読んで最も衝撃を受けたのは、全てが秘密!彼女しか知らない秘密だということ。
    人は概して、些細なことでも他人に共感してほしいものなのだけれど、彼女にこの日起きた出来事、心の動き全て誰も共有する者はいないという救いようのない孤独!闇!
    そこはあまり詳しく展開されていなかったのだけど、私にはそんな秘密を抱えて生きていくことができるか?自分には重大な出来事なのに誰にも語らず墓場まで持って行くとは…?と。

    案外あるかもしれない?
    あってもいいのかもしれない?
    それが生きるということかぁ…?

    久しぶりに文学したような気分。

  • 1924年イギリスのメイドとして働くジェーンが主人公。年に一度、母親に会いに帰れる「マザリング・サンデー」の日に、彼女は秘密の恋人に会う為に出かける。春のような素晴らしく晴れたその日、何が起こり彼女はどう変わったか。印象的なのは、彼女の「言葉」の扱い方だ。読者は途中で、彼女が後に作家になったことを知る。生い立ち、知識の渇望、そして生涯忘れられない日となったマザリング・サンデー。全てが彼女という作家を作り出したのだ。疑問は疑問のままだが、それもまた良し。

  • 総評ほどは思わなかった
    ふ~~んって感じ

  • わたしの2018ベストテン入り

  • 何も付け足す言葉がない

  • 第一次大戦後、英国貴族の栄光の名残の時代、邸宅のメイドが年に一度与えられた休暇日。結婚式を前にした社交のピクニック、落ち合うはずの婚約者、空になる邸宅に残る最後の息子、後に作家になる本好きなメイド。

    なんとなく、奴隷時代の自伝的イメージを持っていたのですが、現代作家の最近の小説。日の名残り、の頃のお話でした。人生にきらめく1日。

  • 翻訳作品を読んだのはとても久しぶりだった。
    言葉遊びのようなものが多く、
    日本語で読んでいるとその本当の面白さがわかっていないような気がして、原語で読みたいと思う気持ちが強くなった。

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