- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106001741
感想・レビュー・書評
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読んでいると恩師に説教されている感覚になってしまったが, それはそれで心地よいものだった。
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自分の決断に関係してくる人々の気持ちになり、関係者への配慮なしに、一人合点を決断力と勘ちがいし、みじめな失敗に終る人が何と多いことであろう。48
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『六韜』の教えは、もう一つ、相手国の賢臣・忠臣と腹を割って事を談じてはならないという教訓にもなる。そんな人間が自国に不利で、こちらに有利なことをしてくれるはずがないからだ。そんな人と腹を割って何もかも話し合い、事を処理したと思っている場合は、大抵相手の術中に陥ったので、自分が自国に対する「裏切り者」となっているのである。相手は自分を「悪臣」とは思わないまでも、「賢臣」ではないと断じていることは確かであろう。119
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このような情報過剰時代には、その情報が正しいかどうかは、その情報をもたらしたものが、はっきりしたその情報に対する態度、判断を持っているか否かにかかわるということである。190
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マキュヴェリや古典を事例にしています。
『判断とは、判断者が責任を持つ判断である』 -
決断には、清水の舞台から飛び降りるなどということではなく、冷静な現実把握と計画を実行する知的能力が必要である、などなど。マキャベリを中心として、韓非子、六韜など中国の古典も交えて、決断に関わる事例を紹介しつつ、決断の条件を端的に示してくれる。決断が苦手で、孤独な思考が苦手な、日本人の意識構造にもふれていく。読んでいて、身にしみる。頭が痛い。必読の本だと思う。
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4106001748
── 会田 雄次《決断の条件 197506‥ 新潮選書》 -
過去の著名人孔子やマキャベリなどの引用が多いので若干読みにくさを感じるが、物事を決断するときの条件や基準があらゆる視点からかかれてます。
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「私たちは思考しているつもりでいて、実は迷ってるにすぎないことが極めて多いのである。あるいは、自分の欲求を満たそうとのみ思い、そのいいわけを探しているにすぎないのである」