萩尾望都 作画のひみつ (とんぼの本)

著者 :
制作 : 芸術新潮編集部 
  • 新潮社
4.06
  • (6)
  • (7)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 119
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022937

作品紹介・あらすじ

まるごと一冊モーさま! 永久保存版。繊細な画と豊かな文学性でマンガ界に新たな地平を拓いた萩尾望都。貴重なインタビューやアトリエ訪問記で創作の現場に迫り、撮りおろし原画や秘蔵のクロッキー帳などファン垂涎の画も一挙公開。「ポーの一族」から「王妃マルゴ」までデビュー50年を経て、いまなお現役をひた走る天才マンガ家のすべて、最新版にして決定版!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 独特で繊細な作品を手掛ける漫画家、萩尾望都氏の伝記と画集を合わせたような一冊。
    文学的かつ耽美的である世界観は、並々ならぬ努力と個性の融合です。
    『ポーの一族』と『マージナル』を読んで、多くの衝撃を受けたことを思い出しました。
    クロッキー帳には制作に必要な情報が詰め込まれていましたが、SFを描くために必要となる天体の動きを数式で記述する徹底ぶりには感激しました。

  • 図書館で読んだが、再読したくなって。
    見どころは、インタビュー、年譜、クロッキー帳、年代別画風、コスチューム、聖地巡礼、タイプ別キャラクター年鑑……おお、すべて。
    特にクロッキー帳に描かれたラグトーリンよ。



    発売日:2020/04/24

    繊細な画と豊かな文学性でマンガ界に新たな地平を拓いた萩尾望都。貴重なインタビューやアトリエ訪問記で創作の現場に迫り、撮りおろし原画や秘蔵のクロッキー帳などファン垂涎の画も一挙公開。「ポーの一族」から「王妃マルゴ」までデビュー50年を経て、いまなお現役をひた走る天才マンガ家のすべて、最新版にして決定版!

    目次

    【グラフ】オール原画! 至福の名作劇場

    【インタビュー】
    「少女マンガ」の向こうへ……
    その作画術のひみつ
    聞き手/内山博子
    Art ピカソの構図に惚れました
    How to Draw コマ割りは呼吸のリズムで
    Motif キラーアイテムは「階段」と「窓」
    Character キャラクターは語る
    Future グローバル化とマンガの未来
    インタビューを終えて
    アトリエ訪問 あの名作たちが生まれたところ

    【年譜】
    読んで、描いて、旅をして
    モーさま選り抜きライフ・ストーリー
    忘れがたき編集者との出会い 談/萩尾望都

    【特別公開】
    アイデアがかたちになる瞬間!
    クロッキー帳はイメージの宝石箱
    [寄稿]神域 小野不由美

    【解説】
    年代別に見る画風の変遷
    軽やかに、しなやかに進化し続けるひと
    構成・文/図書の家
    1970年代 物語の中から“少年”が生まれた
    1980年代 イメージの奔流が止まらない!
    1990年代 心と身体へのまなざし
    2000年代~ 現在・過去・未来。そして永遠

    【コラム】
    美しい物語は美しい本で 選・文/図書の家
    「このドレスを着せたい!」 愛とこだわりのコスチューム
    彼らのいた風景をたどって
    ヨーロッパ聖地巡礼Map 構成・文/卯月もよ(図書の家)

    【付録】
    あなたのお気に入りは誰?
    タイプ別キャラクター名鑑 選・文/永井祐子

  • 子どもの頃、病院の待合室で「雪の子」と出会いました。涙が止まらなかったこと、何日も物語世界の中にいたことをいまも覚えています。

    大好きな「この娘売ります!」「アメリカンパイ」「メッシュ」についての記載が少なかった…
    「半神」「イグアナの娘」も「11人いる!」もちょこっと。
    判型がもう少し大きかったら(芸術新潮と同サイズか一回り大きくしたら)よかったかも。
    でも名作が多すぎるから仕方ないか。

    といいつつ。友人から借りて読みました。

  • ふむ

  • 芸術新潮の萩尾望都特集をベースに増補した50年以上に及ぶ漫画家業のうち、特に絵やキャラクターに関する特徴をまとめた本。若い頃の貴重な写真やクロッキー帖、ファッションに関する考察なども面白かったが、年齢と共に絵柄が変化しても、絵を描く姿勢の根本は変わっていないことを解説している面も。

  • 作画の秘密というタイトルだけど、これは萩尾望都の詩画集ですから。
    マンガの一部を切り取って集めてくると、詩画集になってしまうの図です。
    勿論、絵だけのページも多いのですが、1枚の絵を見るとバッとその絵の後ろにあるストーリーのイメージが浮かんでくるのが、萩尾望都というマンガ家の力だと思います。

    マンガを読まずにこの絵をみたら、どんな気持ちだろう? そう思って、数少ない、自分が読んでいないマンガの絵をつらつら見ると、「きっとこんなキャラクターなんだろうな」という妄想が浮かびます。

    偉大なマンガ家の絵を、絵だけで鑑賞するのってムリ。それが私の結論ですが、萩尾作品を読んでいる人に、詩画集として激しくおススメしたい本です。

  • アイデアを紡ぎ出したクロッキー帳が興味深い。大作家の頭の中を少しだけ拝見できた気がする。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

萩尾望都の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×