「密息」で身体が変わる (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106035630

感想・レビュー・書評

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  • 尺八の呼吸法と後半は脱線気味のエッセイ。
    胸式・腹式・逆腹式・密息
    図書館。

  • 呼吸を含めて身体的なことに興味のあるこの頃。別の対談形式の本で知ったのをきっかけに買ってみた。「密息」という日本古来の呼吸法についてのあれこれが書かれた本。そのやり方も載っているが、自分でやってみても合っているのかいまいちよくわからんかった。西洋化の途中で忘れてしまった日本独自の音楽や空間の関わり方など、考えてみるきっかけになったと思う。

  • 「密息」・・・初めて聞く言葉です。
    尺八の演奏をするときの呼吸法が、この「密息」です。
    腰を落として骨盤を後ろに倒して、腹をやや張り出したままどこにも力を入れず、横隔膜だけを上下させて深く呼吸をする。
    これが「密息」という呼吸法です。
    かつて畳に座り、帯を腰に締めていた日本人は、ごく自然にこの呼吸法を身につけていたそうですが、近代の生活様式の中で、いつの間にか忘れ去られてしまいました。
    尺八奏者の筆者は、虚無僧尺八の伝承者を訪ねる中で、この「密息」に気づき、さらに様々な日本文化とのつながりにも言及していきます。
    忘れられた「息の文化」を回復する過程で、日本人の身体や日本文化を見る新しい視点を発見できるかもしれません。

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著者プロフィール

尺八演奏家。作曲家。
虚無僧に伝わる尺八音楽の採集・分析・演奏をライフワークとしつつ、ロック、ジャズ、クラシック、現代音楽、等に幅広く活躍。世界30ヶ国余150都市以上で公演。世界40局余の放送局に出演。NHK大河ドラマ「天地人」の音楽などの尺八演奏を担当。
倍音奏法、多重奏法、また自ら捜しあて極めた日本古来の呼吸法「密息」と、独自に開発した方法による循環呼吸(吹きながら同時に息を吸い、息継ぎなしに吹き続ける技術)を駆使した演奏法を確立。
世界各国で「日本音楽の構造」、「倍音」、「密息」の講義を行う。
CD「虚無僧尺八の世界」シリーズは文化庁芸術祭優秀賞を2回受賞。第19回松尾芸能賞、ほか作品にて第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞など受賞多数。
自らの極めた呼吸法から日本文化を論じた著書「『密息』で身体が変わる」(新潮社)で年間売上第2位(2010年、新潮選書日本論部門)。2010年10月には『倍音』(春秋社)を上梓。

「2023年 『日本人の呼吸術 深く・鋭く・美しく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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