- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106037115
感想・レビュー・書評
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前書きからして、科学者としてのプライドや信念に満ちていてワクワクするし、佐々木葉さんがTwitterで書いてた「とにかく最高に頭のいい人の書いた本だよなぁ」というのもよくわかる。科学的だし、ロジカルだけど、読みやすくて、説得力がある。
記述が水管理全般にわたる網羅的なものなのに、人間味があって、濃淡がある。降雨や流況、そして人間社会による流況へのインパクトといった下りは著者の真骨頂。
また、水防災のためのB/Cを、経済成長の停滞や被害額といった事柄と絡めて議論するという視点は、新しいし、本質的だと思った。 -
この本は、良書だと思う。
詳しいレビューなどは他の人も書いている通りだと思う。
自分にとってよかったこと。
「水文学」という新しい分野を知ったこと。
各章ごとの要点がまとめられていて、読み返す時にちょっとした索引になるので便利。
巻末にこの本で取り上げられた文献一覧が載っていること。英語文献が圧倒的に多いが、日本語訳で出版されているものもあり、読んでみようと思ったこと。
とにかく、水問題に関して興味・感心のある人には、絶対にお勧めできる本。 -
これは良かった。水に関係する話をなんでもという感じ。かなり非常識がはびこっているのだなあと思う。その辺が平易に解き明かされる。最近こういう全く未知の分野でわかりやすく解説されてる奴は大好きだなあ。例えば水環境についてに限れば、節水は常に良いとは限らないが世間的にはそうは思われていないなど。
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変な使い方をされることがあるバーチャルウォーターという指標について、適切な考え方が書いてあった。ところどころにユーモアに富んだ脱線があって、面白く読めた。